いや、別にゲームの話ではありません。電車を運転する話でもありません。
電車というより列車の話。日本でもカートレイン、Motoトレインってのがありますが、そのフランス版「Auto-Train」の事です。
パリ・リヨン駅の裏、パリ・ベルシー駅があります。ここはAuto-Train、つまり自分の車を列車に乗せて、向こうでレンタカーを借りる事も無く、長い車の旅で疲れる事も無く、自分の車で動けるというサービスの、車を運ぶ貨物列車の乗降ポイントがあります。
駅の入り口に「Auto-Train」の看板。
駅の佇まいとしては割と普通ですけど。
駅構内の壁画。タイトルは「Voyage(旅)」。でも、壁画を隠す様に券売機を並べるってどういう神経だ?作者のニコラ・パサロさん、抗議したりしないんだろうか。
壁画?ドア画とでも言うのか?こんなのもありました。
で、駅の裏手に回るとAuto-Trainの乗り場。
貨物列車への乗り込みを待つ車には行き先の表示。マルセイユ、ニース、フレジュス…
今の所Auto-Trainのサービスは南フランスへの列車にしかありません。ノルマンディーとか西の方、アルザスとか東の方、そういうのは無いんですね。
車を預けた後はシャトルバスで、目的地によってリヨン駅またはオステルリッツ駅へ。
まぁ、ベルシー駅のすぐ近くがリヨン駅で、リヨン駅に発着するTGVがベルシー駅から見えるんですけどね。歩いて行くにはやはり少々遠いので、シャトルバスあり。
自分で駅に車を預けに来なくても、係の人に取りに来てもらうとか、基本的に夜行列車が多いので、「たった4ユーロ40セントで朝食がお取り頂けます」とか(「たった」か?それ。)オプションの自動車保険とか、いろいろあり。
で、こんな感じで車やバイクを列車に乗せて…
いってらっしゃ~い。
ところで、このサービス、事務所に飾ってあった写真が白黒だったり、写真の車がえらく古かったりで、かなり前からあった様ですね。昔は「Train Auto-Couchettes」と呼ばれてたんだそうです。「クシェット」って日本語では「簡易寝台」ですけど、ここで言うクシェットとは日本の簡易寝台よりもっとシンプルな、深くリクライニングできるだけの「簡易『簡易寝台』」みたいなものだと思いますけど。
Auto-Trainの広告。
汚れ、くたびれた車:「あんた、元気そうだな」
きれいで「元気そう」な車:「そりゃそうさ、今年は列車で来たんだ」
車にとっても運転者にとっても楽な「Auto-Train」ですが、最近はエコの観点からも見直されてる様です。
今日の記事は…列車の話だけあって…長かったですね…
苦しいオチだ。
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