珍しくメジャーな観光名所が続きますね。内容はともかく。今回はオペラ座です。
さて、オペラ座と言えば何を思い浮かべますかね。オペラ座の怪人?
ガストン・ルルーのこの小説はミュージカルのあの印象的な曲と共に知られてますね。ところで、パリ中あちこちに続いていると言うのはフィクションでしょうが、オペラ座の地下には地下水脈があって、そこで魚を飼ってるらしいですよ。職員さんたちの食料になるとか…ならないとか。本当かね。
屋上では蜂も飼ってます。「オペラ座の蜂蜜」は結構人気のお土産ですね。ただ人気がありすぎて品切れも結構多い様ですが。
正面の入り口は公演の時にしか開けません。見学入り口は正面に向かって左に回り込んだ角、つまり西側側面にあります。目印はオペラ座の設計者シャルル・ガルニエさんの胸像。この胸像のすぐ裏が見学&チケット売り場の入り口です。
さて、例によってペール・スターク。
オペラ地区はパリ知事オスマン男爵の都市改造計画によって大幅に造り変えられ、近代化された。ナポレオン三世時代建築の至宝であるこの劇場は、設計コンクールで栄冠を手にした建築家シャルル・ガルニエによって造られた。これは1873年に焼失したル・ペルティエ街の旧オペラ座に代わるものである。建設は1862年に始まったが、水脈に突き当たり、8ヶ月間排水し続けなければならなかった。1875年1月5日に完成。現在でも世界最大のオペラ劇場である。
なんか物凄くあっさりした解説ですね。蜂蜜はともかく、「オペラ座の怪人」の事とかシャガールの天井画の事とか、他に書く事は無いのかね、ペール・スターク。
とは言えおっさんも天井画の画像は持ってないので、見たい方はこちらへ。
http://www.operadeparis.fr/cns11/live/onp/L_Opera/Palais_Garnier/visite_virtuelle.php?lang=fr#SalleGarnier
バーチャルビジットの方が良く見えるでしょう。
で、実はこの1964年のシャガール作の天井画「夢の花束」は、全部で14のパートに分かれていて、それぞれのパートが「ジゼル」「魔笛」「白鳥の湖」「ボリス・ゴドノフ」「ロミオとジュリエット」「フィデリオ」「カルメン」「火の鳥」「トリスタンとイゾルデ」なんていう作品を表してるんだそうです。
どうでしょう、全部わかりますか?
他にもカルポーの彫刻「ダンス」の事とか。
オペラ座正面を飾る四体の彫刻のうち、「ハレンチ」「公序良俗を乱す」と非難ごうごうだったこの作品だけは現在レプリカが飾られていて、実物はオルセー美術館にありますね。
で、何でこれだけ特別扱いなんでしょうか。他の彫刻も凄いんですけど。
フランソワ・ジョフロワ「詩」
ウージューヌ・ギヨーム「器楽」
ジャン・ジョセフ・ペロー「詩劇」
やっぱりと言うべきか、オペラ座の話なのに、ここまで一度も全景の画像出してませんね。ここらで出しときましょうか。
夜景はこんな感じ。
序でに、これは何かのイベントの時のだと思いますが、いつもと違うイルミネーションのオペラ座。
で、さて。また話が逸れるんですが…
緑の丸屋根の上、オペラ座の頂上にはアポロンが君臨してますよ。
上の二枚でははっきり見えてますね。イルミネーションの方では上半身だけちょこんと見えてますけど。
拡大するとこんな感じ。
アポロンって、一般的には太陽の神様ですね。火の馬が曳く馬車で天を行くアポロンはそのまま太陽を表してます。一方で医学の神様でもあるそうで、アポロンは医神アスクレピオスの父です。そして音楽の神様でもある訳で、アポロンはいつも竪琴を持ってます。
しかしいつもながら、ギリシャ神話の神様って結構生臭いですね。アポロンもあちこちでナンパしてます。
ダフネはアポロンに追いかけられて、彼から逃れる為に父である川の神様ペーネイオスに頼んで月桂樹に変身してしまいました。ダフネをモノにできなかったアポロンは、月桂樹になったダフネに、せめて自分の守り神になってくれる様に頼み、ダフネは承知して、月桂樹の葉をアポロンに向けて降らせました。月桂樹の葉の冠「月桂冠」は勝者の印ですね。
カッサンドラの話はひどいですね。アポロンは「俺のモノになったら的中率百パーセントの予言能力を授けてやる」とエサをちらつかせてカッサンドラを口説き、OKを貰い、約束通り彼女に予言能力を授けたとたん、カッサンドラが見た未来は…アポロンに遊ばれて捨てられる自分の姿でしたとさ。
これって音楽の神様と何か関係あるのか?まぁいいや、脱線はいつもの事だし。
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