2012年12月28日金曜日

行き遅れ?

今はどうだか存じませんが、昔は女性の事をクリスマスケーキに喩えたりしたもんです。

その心は?
失礼な話ですねー、 25を 過ぎると値段が落ちるからだそうで。

ここにも行き遅れてしまった人達が。おっさんの家の近所のパン屋さんです。25日はとっくに過ぎたというのに…


普通に考えて年明けまでサンタさんを引っ張るのは無理でしょうから、年内に売れなかったサンタさんは廃棄処分かな?

この店ではいつも巨大なメレンゲの塊を売ってて、誰がメレンゲをこんなに買うんだろうとは思ってましたが…こんなに大量のサンタさんまでいたとはね。


かわいいからなんとなく買っちゃいましたけどね。メレンゲですから、二口程食べた所で飽きました。勿論途中で捨てたりはしませんでしたよ。ちゃんと全部頂きましたけどね。最後の方は意地で飲み込んでた様な気もしますが。

メレンゲのサンタさん達が天寿を全うするというか、ちゃんと売れてお客さんに食べて貰える様に祈るばかりです。サンタさん達は「こげぱん」みたいな心境なんでしょうかね。(「こげぱん」を御存じ無い方はググって下さい。しかし本当に製品化されてるとは知らなかった。)

そういえば「25を過ぎたら云々」の話で、
「私は31過ぎてからが本領発揮の『お餅』だから」とのたまった方がいましたなぁ。

2012年12月27日木曜日

「黒バス」作者さんは「北斗の拳」ファンに違いない。

やれやれ、長い事サボっちまったぜ。

この間、PCが故障したり、なんせ古い機種なんで扱ってる修理屋は少ないし、修理するったって部品は見つからないし、やっと直ったと思ったらまたストライキに突入しやがるし、なんとか使えるようになったけど本調子じゃないし、というのはすべて言い訳です。

単におっさん自身がそんな気にならなかっただけの話でして、最近のおっさんのやる気の無さは異常です。仕事だけは何とか行きますが、それ以外は何もする気が起きず、家の中なんかめちゃくちゃですがな。

こんな事書くと「そのうち首吊り死体で発見されるんじゃないか」とか「精神科医にかかった方が良いんじゃないか」とか言われそうですが。ま、おっさんの精神構造そのものが正常か異常かは微妙な所かもしれませんが、取りあえず毎日をヘラヘラと生きております。

精神科とか首吊りとかで思い出した。メンヘラちゃんかわいいよメンヘラちゃん!
こんな娘ならけんこうくんならずとも支え、守ってあげたくなりますな。メンヘラちゃんを御存じ無い方はアマゾンへどうぞ。ネットで読んでましたけど、いつの間にか単行本化されてたんですねー。びっくり。

で、いつになったら本題に入るんだ?いつもの事ながら。
最近の「黒子」受難のニュースを見て、この脅迫状の主は「黒子」が大好きか大嫌いか、どっちかなんだろうなぁ、と思ってましたが、所謂愛憎入り混じった、好きでもあり嫌いでもある、というのもアリかななどと思ったり。「可愛さ余って憎さ百倍」とか?

で、以前「黒子」を読んでて、「黄瀬のコピー能力ってほとんど北斗神拳奥義『水影心』じゃね?」などと考えたのをふと思い出しまして。
ケンシロウ曰く「北斗神拳は一度闘った相手の拳を己の分身とできる」そうですからね。ユダの南斗紅鶴拳奥義『伝衝裂波』なんか闘ったどころか本当に見ただけでコピーしちゃいましたし。
すみません、北斗神拳・南斗聖拳についてよく知らない方はWIKI先生に訊いてみて下さい。おっさんはジャンプ連載当時に読んでますから。

で、他の選手は?

緑間っちの超ロングシュート、あれは伝衝裂波かなとも最初は思ったんですが、やっぱり「闘気をもって触れずして秘孔を突く」北斗神拳秘奥義『天破活殺』と言うべきでしょうなぁ。

青峰っちの「形の無いシュート」、これは正しく

「南斗鳳凰拳に構えは無い、構えとは防御の型、我が拳にあるのはただ制圧・前進のみ!」

の聖帝サウザーなんじゃないかと。悪役ヅラだし。という事はいつか、

サウザー「南斗鳳凰拳に構えは無い、だが対等の敵が現れた時、帝王自らが虚を捨て立ち向かわねばならん、即ち『天翔十字鳳』、帝王の誇りをかけた不敗の拳!」
ケンシロウ「南斗鳳凰拳に構えが!?」

てな訳で青峰っちが基本に忠実なフォームでプレーする時が来るんだろうか。

んで肝心の主人公、黒子は?
「北斗七星の形に並ぶ人間の死角に沿って動く事により気配を悟られない」北斗神拳奥義『七星点心』か?それとも「実体を空に消し去る」北斗神拳究極奥義『無想転生』か?

んー、すみません、フランス在住故、この辺までしか読んでませんので、紫と赤の人の能力がどんなんだか知らないんですが。

あと桃っちの情報収集・分析能力は何なんでしょうね。この人に当てはめられる技は特に思いつかないんですけどね。
ま、強いて挙げればトキかなぁ。ケンシロウをして「本来なら彼が正式伝承者になるべきだった」と言わしめる程の達人でありながら、医学にも深く通じ、実際「奇跡の村」で人々を癒す事に北斗神拳を使ったトキなら、緑間っちをして「あいつのバスケに対する姿勢は選手と比べて遜色無い」と言わしめ、実際にプレーするのではなくコート以外の所でチームに貢献する桃っちに当てはめ…られるか?
まぁ、作中の「マドンナ」なんだからユリアに当てはめるのがスジなんでしょうがね。いや、「マドンナ」はリコ監督か?

そうそう、準主人公の火神っち。この人は最初は割と猪突猛進型で、『北斗百裂拳』を思わせましたが、才能が開花して来るにつれ、本来の持ち味がジャンプ力ということになって来ましたね。という事は将来的には『飛燕流舞』『飛翔白麗』を繰り出す南斗六聖拳・義の星、南斗水鳥拳のレイみたいになるのでしょうか。
しかし「美しい」か?火神っち。

あとは「黒バス」の続きを読んでからでなければ話になりませんね。いつになる事やら。

「仏蘭西」とも「薀蓄」とも何の関係も無い話でしたね。
ま、そんな日もあるさ。

ところで、さっきタイプしてて、「あれ?バスケを…『プレー』?『プレイ』?どっちだっけ?」と、わかんなくなりまして、取りあえず「プレー」にしといたんですけど、良いんですよね?
『プレイ』だと18禁の方…でしたよね?

2012年4月23日月曜日

Noel au balcon, Paque au tison

『バルコニーのクリスマス、燠火の復活祭』
などと訳します。

燠火とは最近余り使わない表現ですね。赤く熾った炭火の事ですが。

バルコニーでパーティーができる位にクリスマスの頃が暖かいと、逆に復活祭の頃は暖炉に火を熾す位寒くなるという意味です。
今年はまさにこれでして、クリスマス、年末年始は暖かくて、流石にコートは着てましたが手袋はほとんど要らない位でした。二月頃は寒かったですけどね。日中の最高気温がマイナスなんてのはザラで、普段はあのウールの肌触りが嫌いでマフラーなんかまず使わないおっさんが、とうとう引き出しの奥からマフラーを引っ張り出しましたよ。

三月は暖かかったんですが、復活祭の頃にはまた寒さがぶり返し、三月に仕舞い込んだ厚手のコートを改めて引っ張り出しまして。先週も寒かったけど、月曜日なんか予報では最高気温8度ですってよ。何なんだ。ネオ・ブラックゴーストが気象制御衛星を狂わせたのかと思ったぜ。

ところで復活祭といえば…昨年4/28の記事でも読み返して頂きましょうか。

イエス様の生誕を祝うクリスマス、復活を祝うイースター、この二つはキリスト教徒さんにとっては最も重要な二大イベントですね。だからこういう諺の類でも、時期を表すのに「イースター」とか「クリスマス」とかが出てくるのはありがちな話ですが、なかにはちょっと変わった言い回しもありまして、

A Paque, ou a la Trinite (復活祭にか、三位一体にか)

というのは「いつかそのうち」という意味ですが、と言うよりはむしろ「いつの日か…多分…てかまぁ駄目だろ、無理。」みたいなニュアンスですね。

Triniteはキリスト教の三位一体の教義の事ですが、これは証明不可能な命題でして、カトリック教会も、これをきちんと説明できる理論は持ち合わせておりません。
この辺は、今度は昨年7/2の記事辺りをご参照頂くって事で。

11世紀の神学者、カンタベリー大司教にしてスコラ派の始祖、アンセルムスの有名な言葉に

『Credo ut intelligam』

というのがあります。一般的には「理解するために、わたしは信じる」と訳されてますね。「信じてなきゃ理解できない様な理論は理論として成り立たない」という批判が聞こえて来そうな言葉ですが、本当はもう少し意味が深くて、どうも「私はキリスト教を信仰している、そしてその信仰はキリスト教を『理解』することを求めており、『信仰』するだけに留まらず、私の信仰するものを理解することに努めたい」という事らしいですね。

この聖人でもあるスコラ派の大学者さんが「理解したいと願う」「理解に努めたい」というレベルなんですから、おっさんがいくら考えたって解決する様な問題じゃありません。

いや、別に神学理論を証明するとか、そんな大それた事を考えてる訳じゃありません。

もう四月も後半なんだから、二日連続で雹が降る様な気候はいい加減止めにして、早く暖かくなってくれ、と言いたかっただけの事です。
暖房の電気代だけでも馬鹿にならないしね。

2012年4月12日木曜日

死刑!

…。

いくら何でも古過ぎないかい?おっさんが小学生の時に流行ったギャグだし。「あふりか象が好きっ!」とか。最近続編がビッグコミックに連載されてる様ですが。
しかし、山上たつひこ「がきデカ」と同時代に水島新司「ドカベン」や手塚治虫「ブラックジャック」なんかがチャンピオンに連載されてた筈なのに、この二つの超有名漫画を連載中に読んだ記憶が全然無いとはどういう事だ?あ、そういえば古賀新一「エコエコアザラク」は読んでた。

ま、それだけ「こまわり君」のインパクトが強烈だったという事でしょうね。「がきデカ」が以降のギャグマンガに多大な影響を与えたと言われるのも納得です。

で、なんでいきなりこんな話かといえば、こまわり君の台詞で、
「寒い冬、死刑!という訳で暖かい春がやって来た」
というのがあったのを思い出しましてね。それだけの話です(「暑い夏、死刑!という訳で涼しい秋がやって来た」というのもありましたがね)。おっさんはこのマンガで「変態」という言葉を覚えました(懐かしいですねぇ、「練馬変態クラブ」略称「NHK」)。変態ギャグマンガらしく、この台詞の後には「春はまた変質者の季節でもある」云々と続くんですが。

で、回りくどいですが、春ですね、というだけの事です、要するに。

うちの近くで見かけた桜っぽい(?)花。


こんなのが結構あちこちに咲いてます。郊外に出ると、また違った種類の桜とか、山桜っぽいのも見かけるんですが、如何せん、そういうのは大抵高速道路から見るだけなんで、写真に撮るのは結構難しい訳です。

こっちは八重桜(?)


石畳(…やっぱり「甃」の字の方が味わいがあって宜しいですなぁ。)もきれいだったから一緒に撮ったら樹が小さくなってしまった。
パリの南郊、ソーという街には大きな庭園があって、こんな感じの八重桜が一杯咲きますので、パリ在住日本人たちの絶好のお花見スポットになっております。ただ、花粉症の人にはきついでしょうがね。

日本みたいな染井吉野とか、そういう桜はこちらではあまり見かけませんで、どっちかと言えば八重桜みたいな種類の物が多い様に思います。

桜の話じゃありませんが…

七重八重 花は咲けども山吹の … … …
「おう、角が暗ぇから提灯を借りに来た」

やっぱり脱線するか。まぁ毎度の事だし。

ここしばらく忙しかったり出張があったりで更新サボりまくってました。ネタはあったのに書く時間がなかったというね。
出張中の事なんかも含めて、ボチボチ更新して行きます。

2012年3月17日土曜日

ちょっと息抜き。

日本から見えた仕事関係の方のお供でパリを歩く合間にちょっとだけ暇があったんで、ノートルダムの近くで少々暇つぶしのお散歩。

ベーダーちゃんが何者かに引き裂かれてました。四つ裂きの刑?いや、二つ裂きか。


そして近くのカフェにはこんな物が。


おお、植木で作った巨大なペリエ。植木屋さんが植え込みを刈り揃えていろんな形にするのがありますけど、それかな?と思ってよく見たら、なーんだ、ペリエの形をしたプラスティックの網?籠?みたいな奴に葉を茂らせただけだったか。

しかし、実際木々の新芽も随分吹いて来まして、本格的に春ですねぇ。
♪春ですねぇ えぇしみじみ春ですねぇ…♪なんていう歌を御存知の方、居ますか?ポプコン世代の方は知ってるかな。


再びお客さんのお供でセーヌ川の観光船へ。船から岸を見れば、川岸で日向ぼっこの最中の方々が。もうそんな季節です。これが夏になったら水着姿の人で川岸がぎっしり一杯になります。

しかしおっさんは今年も手首から先と顔・首筋しか日焼けしないだろうなぁ。残念な事に。

2012年3月16日金曜日

さて、お仕事。

出張とまではいきませんが、ヴェルサイユに行って来ましたよ。

宮殿の写真はネット上に溢れてるでしょうから省略。トリアノン離宮の方に行って見ましょうよ。しかし何と言うか、壮大な無駄というか、あのヴェルサイユ宮殿を造っておきながら、結局はその大仰さに食傷気味になって、終いにゃもっと親しみ易い小振りな離宮を造ってしまうとか、どんだけ我侭なんだか。

こちらは大トリアノン。


そしてもうひとつ、小トリアノン。


小トリアノンの奥にはマリー・アントワネットの「田舎家」があったりするんですが、今回はそっちまで行く余裕はなかったのでまた今度。

サイクリングツアーの方々も居たりして、のどかですねぇ。気候もちょうどサイクリング日和。
自転車ツアーもありますが、宮殿と離宮の間を繋ぐ一番メジャーな足はこんなミニトレインですかね。


電動カートの貸し出しなんかもありますよ。


さて、庭園内のトリアノン離宮の近くにはなぜか牧場がありまして、羊が居たりします。


宮殿内の売店で、宮殿の庭園で採れた林檎で作った林檎キャンディーというのがありましたが、はて、林檎の木なんかあったかいな?

そのうちモン・サン・ミッシェルの「プレ・サレの羊」みたいに「ヴェルサイユの羊」が名物になる日がやって来るんでしょうかね?

2012年3月15日木曜日

「風が無いからな。」

第二次世界大戦後、戦災によって荒れ、疲弊したヨーロッパを救う為に、アメリカのジョージ・マーシャル国務長官は俗に言う「マーシャル・プラン」を提唱しました。そしてマーシャル長官はノーベル平和賞を授与される訳です。で、このマーシャル長官の言葉として伝えられているのが、結婚式のスピーチに使われる「凧と尻尾の譬え」ですね。

おっさんの父親も、どなたかの結婚式でこのスピーチをしたらしいですが、内容は

「尻尾が凧本体とちゃんと調和していなければ凧は上がらない、夫婦も夫と妻が調和していなければ」というものですね。一般には「新郎という凧が社会という空に上がって行けるかどうかは、奥さん、尻尾である貴女にかかっているんですよ」みたいな使い方が多かった様で、女性が強くなった現在では、「私は尻尾じゃない!」なんぞと怒られてしまうそうで、この「凧と尻尾の譬え」はあまり使われなくなって来たとか。
増して今時、尻尾を調整しなきゃ上がらない凧なんてよっぽどのマニアの方しか見る機会は無いんじゃないでしょうかね。

で、この続きのギャグがありまして、
奥さん「私は最高の尻尾だと思うんだけど、貴方という凧は何故一向に上がらないの?」
旦那 「風が無いからな。」
と、そういうオチです。

何でいきなりこういう話かというと、結婚記念日だからですよ。
ま、去年結婚記念日ネタを書いた時の家内の反応は
「そういえば結婚記念日って3月頃だっけ」
でしたからね。今年もまた期待に違わずボケてくれる事でしょう。

清水義範氏が「ことばの国」収録の「スピーチとスカートは」で、「結婚式のスピーチでは夫婦を変な物に譬える」例として挙げているのは「お茶漬け」です。いや、直接お茶漬けとは書かれてはいませんが、「どんなおいしい料理でも毎日食べ続けると飽きて来ます…って、結婚式のスピーチでそんな事を言っちゃまずいだろ」という様な事が書かれております。

これは手元にある「講談社 日本語大辞典」の巻末のスピーチの例文集にも出ておりまして、元宮内庁侍従長入江相政氏のスピーチからの引用として、

「(前略)本日のメニューを拝見しますと大変な御馳走でございます。(中略)しかし、この御馳走も二度三度続けていたら多分飽きてしまい、きっとお茶漬けがほしくなるでしょう。夫婦とはお茶漬けの味であります。(後略)」

とあります。

これにはまた元ネタがありまして、斉藤緑雨が萬朝報や読売新聞に書いた警語に収められていますが、緑雨酔客が友人の結婚式で行ったスピーチから取った物ですね。まぁ、このスピーチでは「夫婦とは」ではなく「妻とは」お茶漬けであると言ってます。曰く「味醂鰹節は一時也、茶漬は永遠也」と。それこそまずいだろ。
このスピーチは他にも「妻に全きを求むるは夫の非道也、夫をして飢えざらしむれば妻の務めは終れる也」とか、今では考えられない、やはり明治という時代でなければ発せられなかったであろう言葉が満載ですけどね。
「緑雨警語」中野三敏 冨山房百科文庫、面白いですよー。

で、おっさんは結婚を何に譬えるかといえば、「巣」じゃないかと思う訳ですね、これが。
自分の占めるべき場所、帰るべき場所。(ガンダムも、ガンタンクも、ガンキャノンも、それぞれ別個に作戦行動をしても、必ずホワイトベースに帰還する訳ですな。或いは「科学忍者隊ガッチャマン」のゴッドフェニックス、はたまた「サンダーバード」のトレイシー・アイランドと言おうか。)

新婚家庭の事を俗に「愛の巣」なんぞと申しますが、その「巣」にもいつか、雛鳥が口を開けてピーピー言って待つ様になり、やがて雛鳥も巣立つんですね。
そうなるまでにはまだまだ時間がかかるけど。

緑雨酔客の「味醂鰹節は一時也」じゃありませんが、「取りあえず結婚とは『巣』であると言っておけば、今後万一『何か』あったとしても、『巣に帰る鳥が途中の小枝で羽根を休めただけだ』と言い訳できるかな」なんて事は別に考えてませんからね。うん。

2012年1月23日月曜日

シマシマ。

手元に画像が無いんですが、パリのお土産物屋さんにある様な絵葉書なんかで、ピカソがシマシマの服を着てる写真を見た事がありませんか?
写真集「キス」で名高いロベール・ドワノーが撮ったピカソのポートレートです。キッチンテーブルを前に座るピカソ。テーブルの上には…何、このグローブみたいなでかい手は?
と思ったら手に見える様に置いてあるパンだった。なーんだ。というユーモラスな写真ですね。

この写真でピカソが着ているのが所謂バスクシャツで、元々は6/5に書いた「ジャージ」と同じく漁師さんの作業着なんですが、日本でも人気の「セント・ジェームス」なんかもこのバスクシャツの系列に含まれますね。

パリ・マドレーヌ寺院裏にあるセント・ジェームスの店です。日本では英語読みでセント・ジェームスですが、フランス語ではサン・ジェームスです。


スペイン・バスク発祥の「バスクシャツ」ではありますが、スペインに限らずフランスでも海の男に愛用されていましたし、特に1889年創業のサン・ジェームスのバスクシャツはフランス海軍にも正式に採用されたりしてます。というか横縞のシャツって最早フランスの代名詞になってるんじゃなかろうか。
外国人が日本と聞いて思い浮かべるのがサムライ・ニンジャだとしたら、日本人がフランスと聞いて思い浮かべるのは横縞のシャツとベレー帽じゃないですか?ってこれは相当古いステレオタイプですが。そう言えばベレー帽もバスク地方由来だったっけ。

ノルマンディーの漁師さん達の作業着、サン・ジェームスですからね。やっぱりトレードマークはモン・サン・ミッシェル。


そして「Pull ne de la mer」(海から生まれたセーター)の文字。


現在では勿論作業着だけではなくて、ファッションとしての面も確立されてますから、シンプルな白地に青の縞だけじゃなく、いろんなバリエーションがあります。


ところで、このバスクシャツ、元はシンプルな白・青しかなかったのを、様々な色のバリエーションの物を作るように注文したのは日本の会社だったんですってね。

モン・サン・ミッシェルにもサン・ジェームスの店がありまして、同地を訪れる日本の方にも人気がある様です。しかしカタカナで書くなよなぁ、まったく。


ま、日本にも神宮前でしたかね、店がありますから、日本でも買えるといえば買えるんですけどね。ノルマンディーで、モン・サン・ミッシェルで買って来た、と言うと有難みが違う…かなぁ。

2012年1月22日日曜日

小さな住人。

昔々、おっさんがまだ日本にいた頃、勤め先は銀座でした。ある日、事務所の倉庫に、ネコイラズを食べて息も絶え絶えのネズミが現れまして。女の子達はキャーキャー言ってばかりで近寄る事もできないので、おっさん(当時は「若いモン」だった)が駆り出された訳です。

で、その馬鹿でかいドブネズミ(誇張でなく猫位の大きさ)を段ボール箱に追い込んでゴミ捨て場に出したんですがね。今はそういうのはどうなんだろうか。ネズミの死骸というのは普通ゴミか?分別ゴミか?ま、その時はビルの管理人さんに聞いたうえで捨てたんで、問題は無かったんだろうけど、今の日本の尺度はもうすっかり変わってるでしょうしね。

何でこんな話になったかと言えば、最近立て続けにネズミを見かけたからです。とは言ってもパリのネズミはちっちゃいな。
これはメトロの出口にて。メトロの駅構内の側溝とか、線路の枕木の間なんかではよく見かけるけど、出口の階段まで出て来るのは珍しい。


ピーマンとか日本のと比べると馬鹿でかいのに、ネズミはペットで飼うハムスターよりも小さいサイズのしか見かけませんね。

そう言えば「G」もこっちのは小さいですね。
これまた日本でオンボロアパートに住んでた頃、休みの日に横になって本を読んでたら(何と言ったら良いのかな、本当に横向きになって枕に右耳をつけて、本を表紙を下にして布団の上に置き、本の開いた部分を右手で支えながら読んでいた)、本とおっさんの顔の間を、体長5cm位の「G」さんが通過しようとした事がありました。あれはびっくりした。
フランスの「G」さんで、体長1cmに届くのなんか見た事がない。


こっちは世界的に有名な某外食産業大手の店にて。

なんか映画「ウィラード」を思い出してしまった。あれは怖かったですねぇ。

「ほら、『エサ』だ」「『カラ』だ」…うわぁ。

1971年の「ウィラード」の続編が1972年の「ベン」ですね。これはなんかパニック映画というよりも、「新・猿の惑星」と同じく、本当に酷いのはどっちだ?と問いたくなる様な映画でしたが。

聖書によると、蛇はエデンの園で、知恵の木の実を食べる様にイヴをそそのかしたから、神様に人間から嫌われる様にされちゃったんですよね。

ネズミも昔何かやらかしたんでしょうか。

2012年1月21日土曜日

意外とこういう趣味なおっさん。

さて得意の「街を歩いてたら」パターンですが。

仕事の行き帰りに、お土産物屋さんが並ぶ通りを通ることが多いんですよ。で、いろいろ覗いて歩いていて、最近は結構バッグ、それもエコバッグのバリエーションがかなり増えて来たみたいですねぇ。


こっちはエコバッグという感じじゃないけど、空港にて。やっぱり「パリ・シャルル・ド・ゴール空港」ですからね。パリのお土産となるとエッフェル塔の図柄は必須なんでしょう。


で、うっかり目にとめてしまったのがこれ。ルーブル美術館の近く、リヴォリ通りの「いかにも」なお土産物屋さん「SUVINA」さんで。


いやー、カワイイじゃないか。安物のビニールで、せいぜい買い物袋替わりに使う程度の代物ですが、まぁ普段使いには十分っちゃ十分だ。3ユーロだし。パリの観光名所かなり網羅してるし。ただ、布地のどこの部分を使ったかによって、表面に出て来る図柄が違うから、ものによっては有名な観光名所があんまり載ってない事もあるのが難と言えば難ですね。


これの大きいバージョンもありまして、5ユーロ。これは「小」と同じ布地を使っていて、面積が大きい分だけパリのいろんな観光名所が良く見える様になっております。


このバッグの小さいバージョンの方はA4版の書類がピッタリ入るので、書類入れとして使ってたら、日本人の10代(おそらく)の女の子に「かわいー、めっちゃかわいー」と連発されました。そら確かにかわいいとは思うけど、そこまでツボる様なものか?

それともおっさんの趣味が若いんだろうか。いや青いのか?

そういえば、普通「ピンクのネクタイ」と言った時に想像するよりちょっと強めのピンクのネクタイ(とは言ってもローズピンク・ディープピンク・ショッキングピンクではない)をしてたら、フランス人さん達からはおおむね好評でしたが、おっさんの周りの日本人のオジサン達からは総攻撃を喰らいましたが。

で、そんな微妙なネクタイを、「素敵…!」とか言いながら手に取っちゃったのは、仕事関係でお会いした、日本人のやっぱり若い女性でしたが。

中学生の頃からフォークもロックも演歌もムード歌謡も結構平等に好きなおっさんの中には、若い頃からおっさんと若造が同居してるんだろうか。

2012年1月20日金曜日

もうひとつ。

駐車ネタです。

これも一般車は駐車しちゃいけないスペースです。Livraisons(リヴレゾン)という、配達車専用スペースですね。


こんな専用スペースがあるにもかかわらず、道のど真ん中にトラックを停めて配達に行ってる奴もよく見かけます。ま、配達車専用スペースに駐車してる一般車もよく見かけますが。

ところで、このリヴレゾンの近くにこんな説明書きがありまして。


成程。一枚目みたいな点線のリヴレゾンは平日の夜8時から朝7時までと日曜・祝日は一般車が駐車して良いと。実線二本の所は配達車しか停めちゃいけない本当に「専用」ですか。


で、そう思っていたら、先日こんなものを見かけてしまったんですが。実線一本だけのリヴレゾン。


さすがおフランス。いい加減ですねぇ。実線二本は一般車はダメ、点線は時間限定で一般車OK
などと貼り紙をしておきながら、じゃあ実線一本は何なのか全く説明が無い。

さて、ここは一般車が駐車してもいいのでしょうか?
試してみたい気もしますが、それで罰金取られたりするのも馬鹿らしいしなぁ。

2012年1月19日木曜日

とある駐車場で。

満車状態で駐車場に入りたい車が行列を作っているのに、9番の駐車スペースだけは空いています。しかし誰もそこに駐車しようとしません。何故でしょう?

答え「車はキュウにとまれない」

というオヤジギャグを何かの落語のマクラで聞きましたが。
別に関係無いんですが、昨日の話の続き、今度は駐車してはいけない場所について。


パリの街でこんな表示を見たら、ここには駐車しちゃ駄目です。これは電気自動車の充電用スペースですね。昔からあったんですが、最近特に増えて来ました。昔の充電ポイントはただの配電盤か何かが入ってるケースですか?って感じでしたが、今のポイントは近代的なデザインになりました。


今現在、官公庁とかはともかく、EVの一般ユーザーってのはどの位いるんでしょうかね。HV位はまだ見る様になりましたが、普通に道行く車を見てもEVなんて見かけないんですが。そして充電ポイントにはこんなEVが(同じデザインの物がずらりと)充電ポイントに並んでますから、これはEV普及に向けての宣伝なんでしょうね。

で、ここまで書いておいてですが、後になって気づいた。ヴェリブっていう貸し自転車があったな、と。て事はこれは貸しEVだったりとか?って調べてから書けよ。まったく。


さて、EVもありますが、一方で開発が進められている水素エンジン車の方はどうなってるんでしょうか。いつか水素エンジン車が一般に普及する様になったら、現在のガソリンスタンドでLPG車の給「ガス」施設が一般的になって来つつある様に、「水素スタンド」があちこちにあるのが普通になって来るんですかね。

まぁそれよりはEVの充電ポイントを設置する方が投資額としては少なくて済みそうですが。
何にせよそんな光景が見られるとしてもまだまだ先の話ですね。今は太陽電池搭載のEVも研究されているとか。ひょっとして燃料代かからなくなるかもとか、コスパ最強じゃないですか。

おっさんが生きてる間に来るかなぁ、そんな時代。

2012年1月18日水曜日

「これ、どうやって出るの?」

よく聞かれます。
パリの路上駐車のお話です。パリに住んでると縦列駐車は否応なく上手くなります。パリみたいな古い町は、地下駐車場を新設するのにも限界がありますから、やっぱり路上駐車になりますね。大通りは駐車禁止の所が多いですが、ちょっと脇に入った狭い道は大抵パーキングチケット制の駐車スペースになってまして、普通はこんな感じ。


なかには歩道を削って駐車スペースにしてしまい、歩行者が通れる部分が物凄く狭くなってる所とか、


凄いのになると、歩道の上に線で駐車スペースを描いただけ、なんてのもあります。


何にせよ、こういうパーキングチケット制駐車スペースをPAYANT(ペイヨン・「有料」の意)といいます。パーキングチケットさえ買っとけば駐車して良い訳ですが、駐車違反をとられても罰金はたかだか17ユーロだし、普通の駐車違反なら点数も引かれないし、真面目に毎回パーキングチケットを買うより、時々、運悪く駐禁を取られた時だけ罰金を払う方が安いし、別に買わなくていいや、なんていう考え方の人も結構いる様です。実際その位の頻度でしか取り締まってませんしね。

さて、ではパリの人々の華麗なる縦列駐車テクニックを御覧頂きましょうか。


うーん、凄いですねぇ。念の為申し上げておきますが、これは一台の車の前部と後部ですよ。

というか、これはやっぱり、ここにこの車が駐車した訳ではなく、停めておいた車の前の車と後ろの車が出て行って、その後に他の車が来て、ぎりぎりの所に停めて行ったんでしょうね。それでも、これは脱出できないか?というとそうでもありません。これなら普通に離脱できますね。
よく、映画なんかで前後の車にぶつけて、押して場所を広げて出し入れするシーンがありますけど、あれはよっぽどの時しかしないのでして、この画像の状況なら、出る時にぶつけはするでしょうが、押さなくても出られますね。

さて、こっちはというと、もう、停めてある車同士がくっついちゃってます。


日本でこんな事やったら大変でしょうねぇ。日本の方にとっては車は「財産」なんですよね。ヨーロッパ人やアメリカ人は、車を「足」としてしか見てない人も結構多いです。とは言っても、自分の車が目の前で押されてたらそりゃ怒りますけどね。

しかし、慢性的駐車場不足に悩むパリでの事、多少強引でも停めたもん勝ちという所でしょうかね。

2012年1月17日火曜日

クールジャパンって、こういうの?

出張続きの合間(?)のパリです。

メトロに乗ってたらストリート・ミュージシャンならぬメトロ・ミュージシャンが乗り込んで来ました。ま、これはパリのメトロではよくある事ですね。ミュージシャンどころか、車内でいきなり「私は失業者で子供がいて云々…」と演説を始めるお貰いさんなんかもいたりして。

一応メトロ車内で物乞いをする事や、音楽を演奏してチップを貰って廻る事は禁止されていますが、その割にはしょっちゅう見かけるんだよなぁ。
地下鉄公団は「車内」では駄目ですが、「駅構内」での音楽活動は認めてます。でも一応オーディションというか、聞き苦しい物ではないかの審査みたいなのはある様です。面白そうだから今度受けてみようかな。

それはさておき、今日はヴァイオリニストさんが乗って来たんですが、彼のTシャツのイラストは…


ルパン三世の相棒、次元大介でした。いや、これ売ってんのか?それとも手作りなんだろうか。意外と欲しかったりして。

さてもうひとつ、メトロで見かけたものを。


麦わら海賊団はパリにも支部があるんでしょうか。ま、今ヨーロッパでもONEPIECEやナルトは人気ですからね。しかしこんなのどこで売ってるんだろう?ジャンプフェスタかなんかで買ったものを転売してんのか?それともジャンプ公式グッズの店でもあるのかな。

もうひとつ、こちらは(また地方ネタだよ)モン・サン・ミッシェルのお土産物やさんにて。お土産の定番のひとつに、その地方の名所の形をした写真立てなんてのがあります。しかしモン・サン・ミッシェルでこういうのを見かけるとは思ってませんでした。


モン・サン・ミッシェルや大天使ミカエルはわかりますが、写真を入れる部分はハート型。そして、その中には萌え絵っぽいものが。勿論このハート型の中には、この写真立てを買った人が好きな写真を入れる訳ですけどね。

日本の「萌え」文化は着々と世界に浸透しつつあるのですねぇ。

2012年1月16日月曜日

終点。

モンペリエ歩き第三部ですね。

街の西端のペイルー遊歩道から中心部へと歩きます。途中寄ってみたい教会とかもあったんですけどねー。今回は一人じゃないのであまり気の向くままに歩くことはできないのです。時間の制限もあるしね。

モンペリエはラングドック・ルシヨン地方の首府であり、エロー県の県庁所在地でもあります。ここは「対独抵抗運動の殉教者」広場、県庁の建物です。しかしまた凄い名前の広場ですね。


ドイツに占領されたフランスは、北部はドイツの直接支配、南部はヴィシー傀儡政権によって支配されます。ヴィシー政権のペタン主席とスペインの独裁者フランコ総統が、この県庁で会見したと伝えられていますね。

そしてこの広場は書店「ジベール・ジョセフ」の発祥の地だそうです。さすが大学町。
「ジベール」書店が、「ジベール・ジュンヌ」書店と「ジベール・ジョセフ書店」に分離・独立したのですね。アディダスとプーマみたいなもんか。この二つの書店は今でもあって、パリの学生街カルチェ・ラタンに、「教科書」(その中でも各科目に分かれている)、「漫画」、「文学」等々、各部門に分かれて何件もの店があります。

さて、今回は結構駆け足でして、次へ。
とか言いつつ市場があったりするとちゃんと寄り道するんですけどね。


とは言えじっくり眺める程でもなく。なんか中途半端だ。
そして早々に街の中心のコメディー広場に到着。


オペラ座なんかもありまして。


1888年に造られたオペラ・コミック劇場ですね。モンペリエのオペラ座は、1755年建造の最初のもの、1788に再建されたもの、共に焼失してしまいました。このオペラ・コミックは、パリのオペラ駅に代表される新古典主義様式のメトロの入り口やアレクサンドル三世橋なんかも手掛けたカシアン・ベルナールの作品ですね。アレクサンドル三世橋については昨年の6/30、オペラの地下鉄入り口については同じく昨年11/14の記事を御覧頂きましょうか。

三美神の彫刻のある噴水も見事です。


ターリア・アグライア・オイフロジーネと呼ばれる三柱の女神達は背中合わせになって踊っていますが、これは噴水の為の彫刻だからでしょうね。三柱の女神は、普通は向かい合っている事がほとんどですが、ここに限っては、向かい合ってたら、この広場に集う人々にお尻を向けちゃう事になりますもんね。
三美神については昨年5/19に書きましたのでよろしければ併せてお読み下さい。

さて、大急ぎだったけど市内の主要な所を歩きまして、こんなカフェで休憩。


それほどお腹は減ってなかったので、今日の昼食は軽めにサラダ。おっさんが注文したのはアヴェロン風サラダというもので、砂肝のサラダなんですが、結構なボリュームでした。砂肝はフランス語で「Gesier」ジェズィエといいます。パリのスーパーなんかでもよく瓶詰めとか缶詰の物を置いてますから、ちょっと重いですけどお土産にどうでしょう。オススメです。
メニューに砂肝入りのサラダを発見した途端に、もう注文する気になってましたよ。

アヴェロン地方については昨年10/9に書いてますが、さて、砂肝なんかあったかな?気がつかなかったけど。
何もモンペリエに来てわざわざアヴェロン風サラダを食べなくてもよさそうなもんだ。
「秋刀魚は目黒に限る!」とか?

ま、砂肝は大好きですし、おいしかったから強引に良しとしまして、これでモンペリエ編も終わり、今晩パリに帰ります。

またどこか出張あると良いなー、などと。