2011年10月10日月曜日

千鳥ヶ淵みたいな物ですかね。

パリの観光名所で一番有名なのはエッフェル塔でしょうが、二番目は何でしょうね。ルーブル?シャンゼリゼ?

コンコルド広場から凱旋門まで、約1.9キロに亘って続くのがシャンゼリゼですね。その西端に凱旋門があります。
ところで、凱旋門の周りの交通量の多いロータリーを走って渡ってる人が時々いますけど、あれはお勧めできないですねぇ。ちゃんと地下道があり、凱旋門の足元まで行く事ができますからね。画像にある石の階段です。


こんな標識もありますけど、フランス語でしか書いてない所がさすがおフランス。日本だったらこれだけの観光名所に英語表記すら無いなんて考えられませんね。


さて、凱旋門そのものの解説は旅行ガイドブックに任せるヒネクレたおっさんであります。

凱旋門のすぐ下には、第一次世界大戦で亡くなった沢山の方の代表として一人の無名の兵士が葬られています。


1923年からずっと、毎日夕方六時半になるとセレモニーが行われてるんだそうです。
退役軍人さんやその子孫、戦没者の関係者、そして今では「『永遠の炎』協会」の人達(直接の関係者でない「協会員」)がこの炎を守ってるのですね。


やっぱりプロの軍楽隊じゃありませんからね。時々音程が外れちゃったりしてますけど。それでも、これを本当に毎日行っていて、1940年6月14日、ドイツ軍がパリに入城し、シャンゼリゼをパレードした日にさえ行われ、セレモニーを行う許可を出したドイツ軍も列席したそうです。


で、「観光名所としての凱旋門」には通り一遍の事しか、というかそれすらしてないのに、この「無名兵士の墓」にはちゃんとフランス語・英語・イタリア語でこんな風に書いてあります。


フランス人って、本当にフランスの事が大好きなんですよね。自分の生まれ育った国の事が大好きなのはある意味当たり前なんでしょうが、フランスは特にそういうのが顕著みたいですね。と言うか、やっぱり偏屈なんでしょうか。


セレモニーの後、花で一杯になった無名兵士の墓。ちょうど暗くなって来て炎が目立つようになって来ました。

これからも毎日、きっと何があっても墓には花が供えられ、炎は燃え続けるのでしょうね。

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