毎年10月の最初か二番目の週末、アヴェロン祭が開かれます。今年で12回目。
という訳で行って参りました。例年通り盛況ですねぇ。
アヴェロン県はフランス南部のミディ・ピレネー地方にあり、ロックフォールチーズの産地です。「昆虫記」のファーブル先生の故郷でもありますね。
国土の80パーセントが平地で、スペイン国境のピレネー、スイス・イタリア国境のアルプスの他には山らしい山が無いフランスの中で、フランス中南部には「中央山塊地帯」という丘陵群があり、アヴェロンはこの中央山塊地帯の高原にあります。
そして先日の記事で紹介したオーブラック地方も同じ中央山塊の中にあり、この祭りのエリアはオーブラック通りを中心として広がってます。
この祭りは、アヴェロン県人会が、同地の物産を紹介し、また同郷人の集いの場を設ける為に企画されたそうですが。
おそらく同郷人の溜り場がこの店じゃないかと。
ガトー・ア・ラ・ブロッシュ。筒状の芯にクレープ生地みたいなものを垂らして焼き上げる伝統菓子です。ブロッシュって串の事ですね。串焼きの肉なんか「ブロシェット」といいます。「ONE PIECE」のサンジファンの方はご存知でしょう。
東欧のほうにも似た様なのがあって、シャコティスと言いますね。バウムクーヘンの親戚の様な、というか一説にはバウムクーヘンの起源はシャコティスだとも言われてますが。
製法は違いますけどクーゲルホップフにもちょっと似てます。
当然の事ながらチーズ屋さん。
パン屋さん。
これまたちょっとバウムクーヘンに似たお菓子。
このアヴェロン県はフランスで最もドルメンが多い所だそうです。1000以上あるとか。ドルメンとはブルターニュ地方のカルナックなんかが有名ですが、紀元前四千年から二千年にかけて造られた、巨石を積み上げたお墓ですね。この手の巨石遺跡にはドルメンの他にも巨石がおいてあるメニル(メンヒル)や列柱の様に並べてあるアリーニュモンなんてのがあります。
革製品も有名です。
やっぱりワイン。
ハムやソーセージも豊富。
これまた毎回楽しみなファルスー。小麦粉、卵、ミルク、パセリ、ニンニク、ホウレン草、ソーセージ肉を揚げた軽食です。
素手ですけど…大丈夫?
そして、その場で買い食い派の方の為にこんなスペースも用意されてます。
民族衣装に身を包んだ舞踊団(?)も出現。
「世界一高い橋」ミヨー橋(高さ343メートル、エッフェル塔より高い!)もあって、車好きおっさんとしてはこういう所を車で通るのが大好きですし。以前ノルマンディー橋を通った時もワクワクしましたけど、ここも行ってみたいもんだ。
増してチーズにハム・ソーセージにワインにガトー・ア・ラ・ブロッシュに…酒も甘味も掛け持ちのおっさんですからね。ま、現地に行く機会はなかなかありませんけど、こういう「地方フェア」みたいなのを歩くだけでも十分楽しめました。
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