2014年5月31日土曜日

「野菜を食わにゃ、だちかんぞー」

古いなぁ。古過ぎる。70年代に流行ったカゴメ野菜ジュースのTVCMですが。田舎の農家から、都会で独り暮らしの息子に向かって親御さんが呼びかけるシリーズですね。
俳優さん達が演じていたのか、本当に独り暮らしの子を持つ親御さんに出演して貰っていたのか、どうなんだろう?呼びかける子供の名前もいろいろで、「野菜を摂らなきゃ」はほぼ一緒でしたが、「ダメだぞ、ダメじゃないか」にあたる部分はバージョンによって違っていて、「だちかんぞー」とか「だめじゃにゃーきゃー」とか。おっさんの記憶の中では「らちかんぞー」で、「らちかん」つまり「埒が明かない」→「ダメ」という意味だと理解していたのですが、濃尾平野の正統な方言では「だちかん」なんだそうですね。

因みに高橋留美子さんの代表作の一つ「うる星やつら」のひとコマにもこのCMのパロディがあって、八百屋さんの店先に「野菜をとらにゃらちかんぞー」と読めるポスターが貼ってあるシーンがあったりしましたね。「うる星」のサンデー連載は78年から87年まで(覚え易いな)、CMのほうは76年頃に流れた物だそうですからね。

で、野菜の話。独り暮らしのおっさんとしては、普段いい加減な食生活をしとります。

しかしこの「いい加減」というのも変な言葉ですね。良い加減、加減が良いのなら、「良い加減」なのは良い事じゃないのか?風呂の湯「加減」が良かったり悪かったり、病気の人に「お加減は如何ですか?」と尋ねたりしますけど、「加減が良い」のに、「良い加減」というのは良い意味では使われませんよね。

序でに言うと「適当」もそうで、「適して」「当たってる」んだからこれは良い事じゃないか。でも「適当」という言葉もマイナスイメージしかありませんね。子供の頃、テストの問題で「次の文章の(括弧)の中に『適当な』言葉を入れなさい」「日食は(   )が(   )を隠してしまうために起こる現象で、部分的に隠れるものを(   )、全体が隠れるものを(   )という」みたいなのがありまして、おっさん(註:当時は子供)は「これ、テキトーな言葉を入れたら0点だよな」などと考える捻くれた子供でありました。

ま、殿様が言う「良きに計らえ」みたいなもんか。

で、だから野菜の話。悪い意味で「いい加減」な食生活ではまずいので、食事のバランスを良い加減にするため、なるべく野菜を摂る訳ですね。ここしばらくは頂き物のコンソメスープの素がしこたまあるので、人参・ブロッコリー・卵コンソメスープをしょっちゅう作っておりました。(日本みたいに独り暮らし用の、一人分の野菜のパックなんて売ってませんからね)
が、コンソメについて素直に書くようなおっさんではないのですね。これが。

今日はサラダの浅漬け。こんなの。


作るのも簡単、ご飯がス○ム君(これまた古いな)、つまみにも良し。

だしの素(これも貰い物)大匙1、ニンニク顆粒大匙1、塩小さじ1、胡麻油少々をカップ一杯の湯で溶いて、市販の袋入りのミックスサラダ一袋の半分に絡めてしばらく放置。以上。食べ終わったら残った汁にサラダの残り半分を絡めてまた放置。
因みにだしの素はコンソメの素のキューブでも代用可ですね。


と、最初の画像の様な物が出来上がります。放置する時に冷蔵庫に入れておくと、サラダに塩気が浸み込んでしんなりした頃には良く冷えててこれまた結構。(こりゃ股けっこう?これも古いな)

で、先程出て来た「ニンニク顆粒」ですが、これ、ニンニク風味は出るけど、食べた後でも臭いは気にならないので(と思ってるのはおっさんだけで実は周りの人は嫌がってるとか?そうも思えないんだけどな)、いろんな物に振りかけちゃ喰っとります。


で、この容器、蓋の部分が二箇所開くようになっておりまして、その一:振りかけ用


その二:反対側はスプーン突っ込み用


で、たまに開ける蓋を間違ってしまい、「パラパラ」のつもりが「ドサッ」…「やっちまったー!」てな事になったりします。
ニンニク顆粒で「やっちまっ」ても大した事はありませんが、上の画像を良ーく見ると?
そう、これは胡椒です。胡椒の容器も同じ構造になってましてね。胡椒で「やっちまっ」たら…

いやー、どんな食べ物が出来上がるんだろうか。ああ恐ろしい。
止めて下さいよ、こういう容器。せめて大きな穴のパラパラと小さな穴のパラパラにするとか。大体胡椒をいきなり大匙一杯使う事なんてありませんからね。胡椒の容器にスプーン突っ込み用の穴は必要無いだろうに。「大は小を兼ねる」とは言いますけどねぇ。

振りかける前に自分で確認すりゃいい事なんですけどね…

2014年5月20日火曜日

キツイ季節ですね。

花粉症の方々には大変な日々をお過ごしの事かと。お見舞い申し上げます。

面白いもので、日本では花粉症だけどこっちでは大丈夫という方、その逆の方、どっちでも駄目な方、どっちでも大丈夫な方、人それぞれですね。人によって反応するアレルゲンが違うんでしょうから当然と言えば当然なんですが。
おっさんは幸いな事にどっちでも大丈夫派です。

これはおっさんの家の入り口なんですが、マットの上を良ーく御覧下さい。


わかんないか。拡大。


ん?不精して掃除をサボったせいで綿埃だらけなのかって?いや、ポプラの綿毛です。近所にポプラなんか無いのに、やっぱり随分遠くまで飛ぶんですね。

いろんな花粉症、アレルギーがある訳ですが、ポプラアレルギーってのも凄いんですってね。
近所にポプラの木なんか無いおっさんの家まで綿毛が飛んで来る位で、まわり中ポプラ並木だらけの高速道路なんか走ってると、この綿毛が飛び交ってます。所によっては道路脇に吹き溜まりみたいにこの綿毛が溜ってるのを見ることもあります。勿論高速で車を停めて写真撮る訳にはいかないんですが。

おっさんの家内もこれに弱いから、北海道とか住めないでしょうね。
札幌の北海道庁の画像。

http://ctsuusin.seesaa.net/article/122814795.html

この綿毛、油分が強いから火を点けると良く燃えるんですってね。これを集めて燃料に…なんて無理か。

以前(2011/5/27です)プラタナスの種の事も書きましたけど、こっちも盛大に道路を埋め尽くしてますよ。

こんな感じの種の塊がバラけて落ちて、


こんな風になってます。


並木そのものは綺麗なんですけどね。


これまた集めて何かに再利用できないんですかね。パリ中の並木道から掻き集められるこの種だけでも凄い量になると思うんですが。松ぼっくりだってキャンプの焚き火の時なんか格好の焚き付け&燃料になる訳だし。

そんなこんなで上と下を交互に見ながら歩いてたら、今度はこんな物が目に付きまして。


近所のマロニエの花。マロニエについては2011/9/17に実の事を書いとりますが。
先日来の雨でだいぶ散っちゃったんですが、これは散る前の写真。


赤いのと白いのと。

で、散った花が地面に落ちてたんですが、


へぇ、マロニエの花って、椿みたいに花ごとコロッと落ちるんですね。椿について書いたのは2011/3/14でしたか。その椿の、花弁がハラハラと散るのでなく、花の形のままコロッと落ちる様子が打ち首を連想させて縁起が悪いというので、武家の庭には椿は植えなかったんだそうですが。

他にも「腹を切る」なんて縁起が悪いからというので武家文化の関東では鰻を腹からではなく背から捌くとか、そういう所謂「縁起担ぎ」って色々ありますよね。(う~ん、後ろ傷だって結構嫌なんじゃないかとも思うんですが。関西でも「自腹を切る」なんて嫌だというので鰻を背から捌く人もいるんだとか。)

大リーグ・NYヤンキースのイチローさん。野球の事なんてさっぱり分からないおっさんでも知ってる訳ですが、この人もベンチから打席に向かう時、ベンチの階段を左足から上るんだそうですね。で、ヒットが出ればその次の打席の時も左足から。もし凡退したら次の時は右足から上るんだそうです。それでまた凡退したら今度は左足から。で、時々どっちだか分からなくなって階段の前で足踏みしてしまって、仕切り直して改めて階段を上る、なんて事もあると、何かの対談で話してました。

緑間っちはバスケットシューズを右足から履くそうで。人事を尽くして天命を待つ、その人事の内に縁起も含まれてるんですね。ジャンプ読者じゃない方、ごめんなさい。

ところでこの「縁起」と同じ意味で「ゲン」ってのもありますね。これは所謂逆さ言葉。エンギを引っくり返してギエン、これが縮まってゲンになったんですってね。

ヤの字から始まる自営業の方(八百屋さんじゃありませんよ、というのは文珍師匠のネタです)は、奥さんの事を「バシタ」と呼びますが、これも逆さ言葉で、元はシタバ、文字通り下の場所、陰部を指す言葉だったのが、女性を指す言葉となり、更にその人の特定の女、つまり女房の意味になった…んだそうですが…ヤ○ザ屋さんは男社会だからなんでしょうか、下の場所→女性ってのも凄い飛躍だな…

いや、このブログも話飛躍しまくりですから。人の事は言えませんって。