墓地の中の写真撮影は特別な許可が必要ですからね。まぁ、故人が安らかに眠っているのにお騒がせしちゃまずいですし。
だから写真は入り口だけ。
モンパルナス墓地の入り口と、その奥にはモンパルナス地区のシンボル「モンパルナスタワー」です。このタワー(と言うか高層ビルですが)の「屋上」からの眺めも良いですよー。今度ここに載せます。いつか。多分。
そしてお馴染みペール・スターク。
オテル・デュー(訳注:シテ島にあるパリ最古の病院)と、愛徳会病院が所有する敷地に、15頃に風車が作られ、革命後は酒場になっていた。当時モンパルナス・メーヌ関税障壁近くはキャバレー、ダンスホール、レストラン等が多数あった。1824年7月24日、パリ市がこの広大な敷地に新しい墓地を開設するにあたって、この風車小屋は管理人の家になった:塔は低くされたが、それでも主要な装飾となっている。墓地の開設により、客足が遠のくのではないかと心配する飲食店の人達からの不満が巻き起こった。順調な墓地の開発は墓石商を引き寄せ、そしてまた彫刻家を呼び寄せた。リュード、カルポー、少し遅れてブールデルがメーヌ・オンフェール障壁近くに居を据えた。19ヘクタールにわたる敷地は34000以上の墓を内包し、まさにパリの著名人の聖域となっている:そして、ボードレールの記念碑は「悪」の守護者がジゾン(墓石に刻まれた死者の彫刻像)の上に配されている。
パリの著名人の聖域って言うから、その後に「こんな人が葬られてます」というリストが続くのかと思ったら、いきなりボードレールですか。いや、確かに有名人だけどさ。
彫刻家のバルトルディ(自由の女神やダンフェール・ロシュローのライオン像)、ペール・スタークにも出て来た「悪の華」の詩人ボードレール、サルトルとボーヴォワール、不条理演劇の旗手ベケット、パリ最古のデパート「ボン・マルシェ」の創始者ブシコー、超一流オルガン職人カヴァイエ・コル、一時日本でブームになったマルグリット・デュラス、松方コレクション返還などにも活躍した画家平賀亀祐、画家・写真家マン・レイ、エコール・ド・パリの画家パスキン、数学者のポワンカレ、美術理論・評論家キャトルメートル・ド・キャンシー、作曲家サン・サーンス、ジーン・セバーグ(うぉー!)、画家のスーチン、彫刻家のザッキン、etc、etc。(いやー、見事にアルファベット順に並んでますねぇ。出典は言わずと知れたフランス語WIKIです)
パリの墓地は、中には無期限のものもありますが、基本的には期限付きレンタルで、期限が過ぎても引き取り手が無い遺体は無縁仏となりますね。そういう無縁仏が収容されるのがカタコンブ(地下墓地)で、これまたモンパルナスの近く、ダンフェール・ロシュロー広場(あのライオン像の)にあります。
と言ったら、
「じゃあ私が結婚していつか旦那が死んだら、私が引き取らなければパリ市の係員さんがカタコンブに収容してくれるんですか?」
と聞き返してきたXXXさん。そりゃあんまりじゃないか?と言うかいつか貴女と結婚する人が可哀想だと思いました。勿論本気で言ったんではないと思います(信じたいです)が。
まぁそれは置いといて。パリの墓地って良く整備された公園みたいですからね。哲学・文学大好きな方は好きな作家さんとか、音楽好きの方は作曲家とか、映画ファンの方は監督や俳優さんのお墓参りを兼ねて散歩なんかは如何でしょう。
で、何の脈絡もありませんけど、締めはこんな画像。お墓参りに来たのか、「ここが僕達のお家」って事なのか。モンパルナス墓地の塀の上で何故か集ってる鳩さん達。
鳥って人間界とあの世とを結ぶ「使い」なんですよね。「鳥居」ってのも、その「使い」の鳥がとまるための物ですよね。この鳩さん達もそういう使命を帯びているんでしょうか。
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