2011年10月19日水曜日

そういうシーズンですか。

最近また地下鉄構内にいじめ防止の広告が貼り出されてました。
何年か前からありましたけど、今までのシンプルなのとは違い、今度のはかなり怖そうです。


いじめに押し潰されそうになっている若者達の為に、無料電話相談を行っているのは、特に団体名とかが記載されておらず、「Ile de France」とだけ記されてますから、おそらくイル・ド・フランス地方(パリを中心とする首都圏)の役所のどこかの部門なんでしょうね。
という事は、フランスでも「いじめ」問題はかなり大きくなって来ているという事でしょうか。

こちらは9月が新学期ですから、確かにこの時期、いわゆる「ビズタージュ(新入生いじめ)」なんかもあり、また日本で言う五月病のシーズンにも当たりますからね。匿名で、フリーコールで悩みを聞いてくれる「誰か」の存在は必要なのかも知れません。友達にも親にも先生にも相談できずに、独りで抱え込む子も多いんでしょうか。


悩む若者の背後の化け物の影は

Bizutage 新入生いじめ
Harcelement いやがらせ
Humiliation 侮辱
Injure 罵倒
Inimidation おどし
Menace 脅迫
Violence 暴力
Agression Sexuelle 性的暴力
Chantage ゆすり
Racket たかり
Discrimination 差別

なんていう物から

Solitude 孤立
Honte 恥
Peur 恐怖
Idees Noires 悲観
Suicide 自殺

なんて物まで、様々な言葉でできてます。


それにしても、自己主張のはっきりしたフランス人でもこういう事で一人鬱々と悩むってのはちょっと意外ではありますが。おっさんの知り合いのフランス人さんなんぞは虐められたか殴られたかして泣きながら帰って来た子供を「もう一回そいつの所に行って殴り返して来い!」と逆に叱ってましたけど。

お父さんが「バカモン!」てな感じで叱ってゲンコツを落としたら、子供が殴り返して来たという話も聞いた事があります。

そんな自己主張の国でさえ相談ホットラインが必要とされる位いじめがひどいのか?
それとも得意の行き当たりばったりで急に大きく取り上げたのか?
はたまたフランスの若い世代のメンタル面が弱くなって来てるのか?

はっきりと主張しない、できないおフランス人様って、物凄く違和感があるんですけど。

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