2011年12月29日木曜日

♪上り詰めたらあとは下るしか無いと…♪

さだまさしさんの「飛梅」。
この頃のさださんの歌って、まだ悲しい歌が結構多いですねぇ。

同じアルバム「風見鶏」に収録の「つゆのあとさき」とか。
お馴染みWIKIさんによると、「タイトルは永井荷風の小説『つゆのあとさき』から採られたが、歌詩(さださんは「作詞」じゃなくて「作詩」なんですよね)と小説には関連は無い」とありますが、そーかぁ?
彼女に浮気され、結局彼女は新しい男を選び自分の許から去って行く。その彼女を『僕を卒業して行く』んだと、WIKIさんに書いてある通り「誠意」も勿論ありますけど、意地でも笑顔で見送ってやるという男の痩せ我慢を感じませんか?

それはさておき。ヨーロッパ地区の続き、今度は下り坂です。

さて、サン・ラザール駅の西側、ローマ通りを上り、バティニョル大通りまで出たら右へ。線路を跨ぐ陸橋を超え、右を見ながら進むとモスクワ通りがあります。モスクワ通りは途中、ベルン通りと枝分かれしてますね。


通りをひとつとばして次がトリノ通り。北イタリア、嘗てはサルデーニャ王国の都だった所ですね。サルデーニャ王国については8月のシャモニーの記事をご覧頂きましょう。


このトリノ通りに入り、次の角を左に曲がればフィレンツェ通り。フランス語でフローレンスですね。所で、パリのイタリアンレストランで、フィレンツェ風「Florentin(フロランタン)」というと、何故か大抵ホウレン草を使った料理なんですが。名産なんでしょうか。


フィレンツェ通りを突き当りまで進んで更に左折。サン・ペテルスブール通りに出ます。嘗てのロシア帝国の都。船戸与一さんの「蝦夷地別件」にも出て来ました。日本語ではサンクト・ペテルブルクですかね。昔はレニングラード通りでした。サン・ペテルスブールはソ連時代にはレニングラードと呼ばれてましたからね。レニングラード通り時代の事はおっさんも覚えてますけど、その前はやっぱりペトログラード通りと呼ばれてたんだろうか。


そしてクリシー広場に出る訳ですね。ロータリーの真ん中に建つのはモンセー元帥のパリ防衛戦の記念碑。この辺は11/5、そしてそのすぐ近くに嘗てあった「カフェ・ゲルボワ」については5/3の記事をそれぞれご覧下さい。
クリシー広場から、アムステルダム通りの入り口を一旦通過してクリシー通りへ。左側、最初の角がブリュッセル通り。ブリュッセルも出張ネタでいろいろ書きましたから、お手数ですが10月の記事へどうぞ。ブリュッセル通りはパリ9区になりますね。今まではずっと8区だったんですが。


さて、8区のアムステルダム通りに戻ります。サン・ペテルスブール通りとクリシー通りの間の道です。アムスに行ったのなんて何年前だろうか?まだ子供がいなかった頃、2、3日休みがあったんで、家内と「行ってみようか?」なんてノリで、当時在来線の急行で7時間以上かけて行った覚えがあります。今なら新幹線「タリス」がありますから4時間もかからない。便利になったもんです。


アムス通りを下りつつ、左手にはパルマ通り。
かなり前の話ですけど、サッカーの中田英寿さんが一時パルマにいましたね。
パルマハムも良いですねぇ。正確にはプロシュット・ディ・パルマと言うんだそうですが。日本ではイタリアの生ハムをプロシュット、またはプロシュートといいますけど、実際はプロシュットと言うのはハムの事で、生ハムはプロシュット・クルードと言うんだそうです。フランス語でもジョンボン・クリュです。意味は同じですね。
イタリアワインも良いですよ。キャンティが有名ですけど、キャンティよりも安くて、味では決して負けてないのがヴァルポリッチェラです。パルマがあるエミリア・ロマーニャ州の東隣、「ロミオとジュリエット」の舞台となったヴェローナがあるヴェネト州の名産ですね。
生ハムにイタリアワイン。これ好きだわー。

序でに言えば、プロシュット・ディ・パルマ、中国の金華火腿(日本で言う金華ハム)と並んで世界三大ハムに数えられるスペインのハモン・セラーノと、同じくスペインのワイン、リオハ。このコンビも最強ですなぁ。


更に下ると右手にブカレスト通り。ルーマニアワインもまた有名ですねぇ。
何か「酒飲み」スイッチ入ってないか?モルダヴィア・ワインに、ニンニクのきいたルーマニア料理。んー。そういえばルーマニア料理の老舗「ダリエ」さんは表参道に引っ越したんだそうで。日本にいた頃(だから「ダリエ」さんはまだ銀座にありました)、当時の彼女と…行った覚えがあるな…しかしドラキュラの故郷トランシルバニアを抱えるルーマニアですからね。この位ニンニクを食べないと人間は生き残れなかったのかも知れない。


そして次の交差点では、さっきのモスクワ通りが下って来て合流し、同じ交差点でリエージュ通りとも交わります。リエージュってあまりお馴染みではないかと思いますが、ベルギーの町ですね。


日本でも流行ったベルギーワッフル。日本ではふわふわの物が多かった様ですが、中がみっしり詰まったしっかりしたワッフルをリエージュ風と言いますね。フランス語でゴーフル・リエジョワ。こんなの。チョコ有りと無しバージョン。


これまたおっさんの好物であります。今度は甘い物スイッチか?

で、リエージュで途中下車と言うか、寄り道する予定ですのでとりあえず今日はここまでにして、明日リエージュ特集です。

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