2011年12月16日金曜日

近い方から。

さて、乗り換えと言いつつしっかりと城を見て昼食をとって。もうひとつ。

SNCF(国鉄)ナント駅からそう遠くない教会にも行きましたよ。因みに昨日書いた中華料理屋さんは国鉄駅とこの教会の間にあります。
で、サン・クレモン教会です。この教会は住宅地の真ん中にあって、教会前広場が狭くて、全体を撮影することができなかったので二段階に分割で。


通常「サン・クレモン」(聖クレメンス)と言えば第四代ローマ教皇のクレメンス一世を指しますが、ここにはそれらしいシンボルは見られませんねぇ。サン・クレモンは一世紀末、従ってキリスト教迫害時代の教皇です。で、この時代の御他聞に漏れず殉教してますね。その方法というのが錨を括り付けられて海に沈められるというものでした。という事で、サン・ピエールが鍵を持っている様に(10/26の記事参照、聖ペテロ=サン・ピエールです)サン・ローランが焼き網を持っている様に(5/13の記事参照)、サン・クレモンのシンボルは錨です。

教会内に鍵を持ったサン・ピエールが居ましたが。


序でにここにもクレッシュ(キリスト生誕図)。やっぱりイエス様はまだ生まれてません。(12/11の記事参照)


で、教会内を見渡すと、おや、ここは珍しく、入り口の上にオルガンが無いですね。普通オルガンは入り口のすぐ上にあるもんですが。


この教会では、オルガンは立派な祭壇の後ろにありました。


祭壇奥の礼拝堂。聖アンナから読み書きを教わる聖母マリアと、聖母子像。親子孫三代って事ですね。


現在の教会は1875年に完成してますが、教会そのものの起源は5世紀に遡ります。
錨を括り付けられて海に沈められたサン・クレモンは船乗りの守護聖人ですから、港町ナントにはふさわしいですね。

序でに言うと、船乗りはフランス語でマリニエ(Marinier)といいます。この船乗り、マリニエさん達が船の上で、または港の一角で、刻んだ玉葱とムール貝を白ワインで煮込んだ料理が「マリニエール」ですね。「船乗り風」とでも言う様な意味になります。まぁムール貝に限らず一般に玉葱と具を白ワインで煮込んだ料理を「マリニエ」または「マリニエール」といいますが。

さて話を戻して、どうって事無い町の教会ですけど、かなり立派な教会です。教会前広場が狭すぎて写真に入り切らない位高い建物なんですが、内部も見上げてみると天井が高い事。そして見事なステンドグラス。画像で見てもよく分かんないのが残念ですけどね。


そして、いやぁ、天気の良い日で良かったな、と。こういうの見るの大好きです。


ひょっとしたらステンドグラス本体より好きかも知れない。
やっぱりひねくれてるなぁ。放っとけ。フン。

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