さて、フランスとアメリカとの浅からぬ関係については何度も書いて来た通りですが、ここ「ショセ・ダンタン・ラファイエット」駅にもその結晶(?)というか証がありますよ。
アメリカのラ・ファイエット 1989年
ヒルトン・マック・カニコのフレスコ画
このカマボコ型天井を飾る作品は、フランス革命200周年の際に創られた。ギャラリー・ラファイエットとパリ地下鉄・バス公団によってヒルトン・マック・カニコに依頼されたこの作品は、二つの世界に共通の英雄:ラ・ファイエットへの賛美を表している。
470平方メートルに亘るカマボコ型天井に、真実の歴史が展開する。旧大陸とフランスを表す、ある程度の年齢の男が、アメリカまたは新世界を具現化する新生児の方へと視線を投げている。
ラ・ファイエットは新世界(子供)を指で指し示している。
子供(アメリカ)はラファイエットと兵士達に感嘆の眼差しを向けている。
若く美しい女性(自由)は彼女が差し伸べる焔の向こう、ラ・ファイエットとワシントンの間の協力の約束を見守っている。
ラ・ファイエットは「自由」の方を見ている。
中央の円形の上に広がる空には五芒星が永遠のアメリカと今日のヨーロッパを象徴している。
はてさて…まぁいいんですけどね…
フランスは確かにアメリカ独立戦争に義勇軍を送ってますけどね。別にここに書かれてる様な自由や博愛だけで(それが全く無かったとは言いませんが)独立戦争に参戦した訳ではありませんよね。
事有るごとに対立していたイギリスを牽制する為とか、フランスがアメリカに持っていた植民地防衛、あわよくば拡大、もし植民地を手離さなければならないとしても、その利権の最大限の確保等々、かなり生臭い理由もあっての事だった訳ですが。
ま、野暮は事は言いっこなしって事で。フランス革命200周年を記念する建造物は新凱旋門、オペラ・バスティーユなど色々ありますが、アメリカ独立戦争の英雄、フランス革命の指導者ラ・ファイエット将軍の名を冠した駅に、アメリカとフランスの友情の歴史。
しかし注文主パリ市ってのは分かりますけどそこにギャラリー・ラファイエット・デパートも名を連ねますか。やっぱり同じラ・ファイエットの名を受け継ぐ者としては手を貸さざるを得なかったとか?
それとも宣伝経費?浮世の柵ってヤツですかい?
おいおい、野暮は言いっこ無しと書いた傍から。
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