2011年11月19日土曜日

「あー、そーだっけー」(棒読み)

一昨日でしたっけ?ボジョレー・ヌーヴォーの解禁日って。

そんな事はすっかり忘れて、というか眼中にすら無くて、普通に仕事して、帰りが深夜になり、タクシーに乗ったら、運転手さんが「ボジョレーは飲んだかい?」なんて聞いて来たのでした。
あれ?今日だっけ?そういえばそんなシーズンだったかね。

全然関係無い話ですが、以前大阪に行って、新幹線の駅からタクシーに乗ったら、運転手さんが開口一番「お客さん東京の人?って事はやっぱり巨人ファン?」と聞いて来たのですが。おっさんは野球の事は全然知りません。「いや、すみません、野球の事はよくわからないんで…」と答えたんですが、運転手さんはその後、目的地につくまでの間、延々と野球の話題をおっさんに振り続けてました。

やっぱり「タクシー・ドライバー」と言えば「天気予報の話」と「野球の話」と相場が決まってるんでしょうかね。好きだわー。中島みゆき。

今日はと言えば仕事帰りに近所の店でいつもの安物のワインを買おうとしたら、お店の人が
「ボジョレーは?飲まないのかい?」
御遠慮申し上げます。普段のテーブルワインの倍以上するんだもんなぁ。安けりゃ話のタネに買ってもいいけど。

「角の酒屋の親父ともすっかり顔馴染みになってしまって『オールドにしてよ』なんて言うと『おや、景気良いね』と、『給料日前だからあんまり無理しないで』なんて言われて『それじゃやっぱりホワイトでいいよ』と」いやー、懐かしいなぁ。おっさんがギターを始めた頃弾いてたのはやっぱり「風」「かぐや姫」でした。

で、ボジョレーは飲んでませんがワインの話です。
10月のモンマルトルの葡萄収穫祭にも行ってませんが(その時はアヴェロン祭に行ってました。10/9の記事参照)、モンマルトルのワインの話。

モンマルトルの丘は昔は一面の葡萄畑だったそうですね。モンマルトルは18世紀末の関税障壁の時代まではパリの外にありました。パリに含まれる様になったのは1844年のティエールの城壁の時代からです。

で、ワイン。


「Clos Montmartre」といいます。Closとは「囲い込んだ」と言う意味で、葡萄畑の周りは柵なり植え込みなりで囲い込んであるので、葡萄畑の意味もあります。ボトルの下に敷いてあるのはモンマルトルの地図。ここはパリ18区区役所のアンテナショップみたいなもんでしょうかね。本当はナントカ組合事務所とか言う名前だった様な。

フランスでの葡萄栽培北限はパリだと言われてますね。まぁ、ドイツにもワインはありますから、あくまでも「フランスでは」と言う事なんでしょうが、パリ以北になると気候的に寒過ぎ、雨も多いので葡萄栽培には向かないんだそうです。

シャンパーニュ地方はパリより北にありますけど、北海道みたいなもんでしょうかね、独特な気候をしてるんだそうで、そのお陰で例外的に葡萄栽培ができて、で、シャンペンができる訳ですね。

このナントカ組合にはほかにも色々モンマルトル・グッズがありまして、上記モンマルトル地図の他、「モンマルトル芸術地図」とか「『アメリー』のモンマルトル」なんて地図もあります。


そして恐らくスタバ進出以降じゃないでしょうかね、こんなにあちこちでオリジナルマグカップを見かける様になったのは。今やかなり田舎の村に行ってもその村の図柄のオリジナルマグカップがあったりして、驚いたりします。


どうですかね、モンマルトルオリジナルマグカップでモンマルトルのワインなど。普通マグカップでワインは無いでしょうけど、そこは「モンマルトルで統一してみました」って事で。

しかしなぁ。モンマルトルの限られた土地で採れる葡萄の量には限りがありますから、このワイン、実は結構貴重品だったりします。オークションでかなりの値段がついたりもするそうで、普通に飲むと言うよりコレクターズ・アイテムみたいなもんかもしれませんね。或いは記念品の類にも使われるんでしょうか。

ダカラネダンチトタカイネ。(古過ぎだろ。このTVCM覚えてる方いらっしゃいますか?)


ハーフボトルで40ユーロかぁ。おっさんの普段のテーブルワインが何本買えるだろうか。
考えちゃうよなぁ。

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