本日は観光バスの話。
フランス中どこの観光地に行っても見かけるんじゃないか、という位有名な観光バス会社「シティラマ」さん。黄色いバスがトレードマークです。
本当に、どれだけのツアーを催行してるんだろうか。パリ市内観光やヴェルサイユ、フォンテーヌブロー、ディズニーランドなんて近場は勿論、ロワール地方の古城、ブルゴーニュ地方のワイン、シャンパーニュ地方のシャンペン、モン・サン・ミッシェル、ユーロスターで日帰りロンドン、ベルギーの運河の町ブルージュ、セーヌ川のクルーズ、ナイトツアーetc.etc.
オフィスの入り口には「カンのノルマンディー上陸作戦記念館」ツアーのポスターなんかもありまして。いかにもアメリカの方が好みそうなツアーですねぇ。フランスを訪れる外国の観光客の中で断トツの数を誇るのがアメリカ人さんなんだとか。まぁアメリカ独立戦争にフランス軍が参戦したり、昔からアメリカとフランスは縁がありますし、今はどうだか存じませんが、昔はアメリカ政府の公式文書なんかはフランス語でも書かれてたそうですしね。
日本人旅行客はというと8%位だそうですよ。で、盗難届け全体数の中で日本人が占める割合は70%だって…日本人は現金主義ですからね(中国人さんはもっとじゃないかと思いますが)。確かにフランス人さん達を見てると、スーパーで買い物しても、軽食屋さんでサンドイッチを齧っても、マックやスタバでもクレジットカードで払ってる人が多いですもんね。
日本と違って盗難が多いから大金を持ち歩くのは危ない、なんて事は日本人旅行者の皆様も重々承知なんでしょうが、その大金の感覚が違うんですよね。多額の現金を持ち歩くのは危ない…でもやはり日本の方の財布には二万円や三万円、人によっては五~十万円相当の現金が入ってます。これ、一回のスリの収穫としては極上の獲物です。フランス人からスったって、カードや小切手はともかく現金は…五千円相当も入っているかどうか。
話が逸れましたが。
で、このシティラマさんは1929年創業(とこの写真には書いてあるけど、シティラマ社のHPでは1956年創業と書いてありますね。どういう事だ?現シティラマ社の前身となった会社が1929年創業だったとか?)の観光業界の老舗ですね。その頃のバス…かな?
いやー、カッコイイ。いや、今日はこの画像を載せたいが為に、この話題を選んだ様なもんです。こういうバスで観光したいですねぇ。
1929年か。第一次世界大戦から11年、第二次世界大戦の10年前。
「嘆きの壁」事件とか。ユダヤとアラブの一大抗争が起こった年でもあります。西暦70年、エルサレムのユダヤ神殿がローマ帝国に破壊され廃墟となった、その事を「嘆く」壁に、更にもうひとつの嘆きが加わった訳ですよね。
「血のバレンタイン」事件の年でもありますね。アメリカ禁酒法時代(1919年-1933年)のアル・カポネとジョージ・「バグズ」・モランとの抗争事件でしたね。カポネ側は警官に変装して、職務質問というか取り調べるふりをして、モランの部下達に「倉庫の壁に向かって整列しろ!」と言っておいてマシンガンでガガガガガ…ですもんね。恐ろしや。
って何の話でしたかね?まぁ、そんな大変な時代ではあったけれど、第一次世界大戦の傷痕が徐々に癒え始めた頃、やっと観光しようかという気になる位の心のゆとりが生まれ始めた頃って事でしょうかね。そして世界一多くの観光客が訪れる街・パリで、シティラマさんは旅行者達を迎え続けてきたんでしょう。
そんな訳でこのシティラマさんはフランスのバス会社ですが、フランス語・英語は勿論ドイツ語・スペイン語・イタリア語・ロシア語・中国語・勿論日本語にも対応してますが、ツアーによっては日本語が話せるガイドやアシスタントがつかない場合もあり、もし利用なさる方はその点だけは注意が必要ですね。
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