昔はこんな掛け声をかけたもんですね。何で「大統領」なんだろうか。
「よっ、日本一!」ってのはまだ解るんですけど。
で、いつかも書きましたが、外国ではよく土地や施設に人の名前をつけますね。「シャルル・ド・ゴール空港」とか、「フランソワ・ミッテラン図書館」とか。日本ではやっと「坂本竜馬空港」がお目見えしたそうですが。
リトアニアのヴィリニュスには「スギハラ通り」が、フランスのグレ・スュル・ロワンには「セイキ・クロダ通り」があるのにね。
パリの通りもいろんな人の名前がついてまして、シャルル・ド・ゴール広場やルクレール将軍(第二次世界大戦でドイツからパリを取り戻した時の指揮官)通りなんてのはフランス中どこの町にでもありますよ。
フランス人のみならず、外国人の名前がついた所も多いですが、その中のひとつ、アメリカの「大統領」の名前を冠した「フランクリン・D・ルーズヴェルト通り」とシャンゼリゼとの交差点にあるのが「フランクリン・D・ルーズヴェルト駅」です。
この駅はリニューアルされて、他には見られないモダンな装いとなってますねぇ。
地下鉄一番線はパリを東西に横切る線で、西はラ・デファンス(新凱旋門がある高層ビル・ビジネス街)から東はシャトー・ド・ヴァンセンヌ(14-17世紀に造られた「城」というより「城砦」)を結びます。1900年のメトロ開通の時はポルト・マイヨーからポルト・ド・ヴァンセンヌでしたから、東西共パリの外へ向かって延長された訳ですね。因みにおっさんがパリに来た20数年前はまだラ・デファンスまでの部分は通ってなくて、途中のポン・ド・ニュイイまででしたから、ラ・デファンス地区に行く為にはポン・ド・ニュイイ駅からバスに乗り換えでしたが。
それはさておき、ラ・デファンスの新凱旋門、シャンゼリゼ、ルーブル美術館、マレ地区、バスティーユ、リヨン駅、ヴァンセンヌ城等を結ぶこのメトロ一番線は、パリのメトロの中でも特に外国人観光客が多い線です。
て事はスリなんかも多いですからね、気をつけなきゃ。
で、それもさておき、そういう外国人の多い線だからか、駅名の表示もインターナショナルです。
黒い椅子も格好良いです。
へぇ。フランクリン・デラノ・ルーズヴェルトって漢字ではこう書くのか。
因みにモン・サン・ミッシェルって漢字ではこう書きます。「聖米歇爾山」。
この辺が中国語の難しい所ですね。例えばお経が難解なのは音訳と意訳が混在してるからだと言われてますね。玄奘三蔵訳「般若心経」なんかにしても、読んで行くとここは音訳、ここは意訳、と読み分けなければならないので面倒臭いのなんの。般若心経でさえこれです。とてもじゃないが大毘盧遮那成仏神変加持経(大日経)なんか、気力が続きません。
「聖(サン)」が意訳、「米歇爾(ミカエル)」が音訳、「山(モン)」が意訳。
日本語だって「聖ミカエル山」と言ってもおかしくはないけど、こういう言い方はしませんね。
さて、話が戻りますが、外国人観光客が多いとなれば、やっぱりこういう物もある訳ですね。
メトロの駅構内のお土産物屋さん。他の駅にももっとあっても良さそうなもんなのに、そう言えばあんまり見かけない。ホント、フランス人てケチな割に商売熱心じゃないんですよね。或いは商売熱心じゃないからケチなのか。
そしてこの駅のホームでこんな物を見かけまして。「触ってください」
触ってみました。何も起きませんでした。タッチパネルに触れると現在位置や、行きたい駅への経路、乗り換え案内なんかが検索できるのかと期待してたんですけど。何度触れても何も起きない。どうなってんの?
どうも単なる故障だった様です。反対側のホームのタッチパネルはちゃんと作動しました。こっちのはフリーズしてたのか。流石おフランス人様。やる事が一味違います。
そんな訳で、地下鉄構内にもお菓子や飲み物の自動販売機なんかありますけど、おっさんはこういうの一切信用しません。お金は入れたけど何も起きない、入れたお金も返って来ない、なんてのが当たり前の様に起こる国ですからね。
いつだったか、とあるホテルのロビーで、やはり飲み物か何かの自販機だったと思いますが、お客さんが「お金を入れても何も出て来ない、お金も戻って来ない」とフロントの人に言ったら、フロントの係員曰く「販売機に書いてある番号に電話してください。」
え?それだけ?これで通っちゃう国って…凄いよなぁ。
日本やアメリカでこんな対応をしたら…大クレームでしょうね。
いやぁ、おフランス人様、奥が深いのぉ。よっ、大統領!てか?
で、何の話でしたっけ?
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