そんな訳で今日は壁画です。
日本で壁に落書きなんかすると器物破損で訴えられたりしそうですね。パリで近郊線の電車に乗ると、線路脇の壁なんか落書きだらけです。日本の土壌からは例えばサブウェイ・ドローイングから出発したキース・ヘリングみたいな人は出て来ないんでしょうかね。
落書きはともかく、今、日本のどこかの建物の壁にこういう壁画が描かれていますか?
おっさん世代は故・松田優作「探偵物語」のエンディングなんかを思い出す訳ですが。
これはポルト・ド・モントルイユの蚤の市の近く。9/16のスラム街の話の通りの入り口です。映画好きの画家さんが描いたんでしょうか。そういえばこの近くのホテル「イビス」にも、チャップリンの間なんていう会議室だか宴会場だかがあったな。何か映画関係の施設でも近くにあるんだろうか。今度調べてみよう。
これもパリの割と東の方。地下鉄クロンヌ駅近く、Cite Ribotの入り口。ベルヴィルのチャイナタウンからもそう遠くない所。もう薄暗くなってたんですが、何とか図柄位はわかりそうだったんで撮ってみました。
もうひとつ薄暗い中で撮ったのを。これは薄暗い時の方が映えそうですね。大胆不敵にも画廊街マティニヨン通りにある壁画。
さて、壁画を下から照らしている照明は本物です。で、この照明に照らされて、建物の凹凸が影を作ってて…と思いますか?本当の影か描かれた陰影か、よーく見るとわかると思いますが
………
三本の柱?支え壁?みたいなのは本物ですよ。あとは(左右の影なんか)描かれた物ですけど。はっはっは。
これは壁画じゃなくてモザイクですけどね。サイズも他のよりずっと小さく、左手に見えてるインターホンのボタンでもわかる通り、建物の入り口を飾ってるものです。なんか子供の絵みたいで可愛いですね…なんて思っちゃいますけど、これだって「アーティスト」さんが原画を描き、「モザイク職人」さんが作ったんでしょうけど。
そういえば岡本太郎さんの「明日の神話」に「Chin↑Pom」さんが描き足しをした件は結局どうなったんでしょうね?その後日本のニュースとか見ても全然出て来ませんけれど、もうすっかり忘れ去られちゃったんでしょうか。
「面白い」と言っていいのか?単なる人騒がせか?しかしあの事件よりも、「描き足し」された作品そのものよりも、一連の報道の中で「Chin↑Pom」の仕業とわかった過程よりも、それに対するネットやツイッターでの反応よりも、岡本太郎記念館の館長さんのコメントが一番面白かったですねぇ。
ホント、良く解ってるというか。この方。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110518/art11051807240002-n1.htm
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