本日はサン・ラザール駅。モネが描いたサン・ラザール駅の絵がオルセー美術館にありますね。勿論現在の駅はモネの時代の駅と同じではありません。モネが描いた蒸気機関車はもうありませんし、地下鉄14番線の開通に伴って地下が大改造されました。
駅の裏(北)側から。
でも駅の佇まいそのものは全然変わってないと言ってもいいでしょう。モネが、そして印象派の先駆者の一人であるマネが描いた、そのままの風景が残っています。1837年落成という、パリの駅の中ではもっとも古い駅ですが、それ故に老朽化もひどく、現在大工事中です。
駅の左手前(南西)側から。ガラスのドームみたいなのが地下鉄14番線の入り口です。全自動コンピューター制御の最新の地下鉄を意識した斬新なデザインというべきか。
この駅は駅の真正面にホテルが建ってるんで、正面全景の写真が撮れないんですよね。今度は右手前(南東)側から。
この、時計が一杯重なってるオブジェはアルマンという人の作品。駅前に飾るオブジェですからね。列車の時間を気にする旅人に因んだ時計のオブジェ。
駅の西側には、旅行カバンを積み上げたオブジェが対になって飾られてますが、これは現在工事で覆い隠されてて外からは全然見えません。
で、その駅前にあるのがホテル「コンコルド・オペラ・パリ」です。
1889年、万博人気を当て込んで造られたホテルですね。という事はその一年後に造られたオルセー駅と同じ経緯です。古き良き時代の雰囲気を伝える当時の絵葉書。
そしてこれが現在のロビー。これまた全然変わってませんねぇ。
ホテルのレストランに飾られた当時のワイン。昔の名前「グランドホテル・ド・テルミニュス」のラベルが貼られています。
サン・ラザール駅はフランス西部方面の列車が発着する所で、TGV(フランスの新幹線。Train a Grande Vitesse=大きなスピードの列車。なんだかアフリカかオーストラリアのジャングルの奥に住んでる部族がつけそうな名前ですね)の発着が無いので、どちらかというと近郊線、通勤線が主ですが、ジャンヌ・ダルク終焉の地ルーアン、第二次世界大戦ノルマンディー上陸作戦の激戦地カン、「雨傘」のシェルブール、モネが「印象・日の出」で描いた港がある、世界遺産の町ル・アーブル、西海岸の有名リゾート地ドーヴィルやトゥルーヴィルなんかへの列車も出てます。
そして海沿いの地方からの列車が着く所、魚介類のレストラン有り、という訳で、1896年創業のこんなレストラン。
先日、日本から見えたお客様のお供で久々にここで食事しました。ってか、個人的にはここでそうしょっちゅう食事できる様な値段じゃないので…
時々仕事の合間にサボってお茶する時なんかは、勿論フランス風のカフェも使いますけど、こんな所も使います。
ん?ここはドイツかオランダか?と思う様な建物ですね。何でパリの真ん中にこんな物が?先日の中国建築みたいに何か由来があるんでしょうかね?サン・ラザール駅前のマック(フランスと関西では「マクド」)はこんな建物に入ってます。
しかしこんな事書いちゃっていいんだろうか。
ツイッターでカンニングや飲酒運転した事を呟いて炎上する人もいるというのに、「サボってお茶する」など。
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