パリの、所謂「ダイアナさんのトンネル」を通る時にそういう話をすると、こう聞かれる事が多くなりました。若い人とってはそうなんでしょうね。1997年の話です。先日ダイアナさんのご子息が結婚しましたね。
しかし、物じゃないんだから、「誰ですか?」ならまだしも「何ですか?」はないんじゃないかと思うんですが。
イギリスのダイアナ元皇太子妃が事故死したのが、セーヌ川に架かるアルマ橋のすぐ傍、「アルマトンネル」ですね。
ちょうど八月の末位でしたね。今でもアルマトンネルの上、アルマ広場の交差点には献花やメッセージが絶えません。
しかし。お馴染みWIKIの「アルマ橋」の項目に行ってみたら、こんな事が書いてありましたよ。
『追悼の場
1997年のダイアナ元妃の死後、彼女を追悼するためのモニュメントとして橋の北側に「自由の炎」が立てられた。(ダイアナ元妃の事故前からある)』
ん?ダイアナ元妃の追悼の為にモニュメントが建てられた?でも元妃の事故前からある?
どういう事だ?ダイアナさんの事故は予知されていたのか?事故前から追悼碑が?
まぁ、WIKIさんの事ですからね。どなたかが書いて、それをまたどなたかが編集して、と言う事でしょうから、こんなちぐはぐな記述になるんでしょうね。
何かのガイドブックでも、この「自由の炎」を「ダイアナさんの記念碑」と紹介されてるのを見た事がありますが。
「自由の炎」は確かにダイアナさんの事故現場「アルマトンネル」にありますけど、ダイアナさんとは関係なく、事故前から建っております。
じゃあ何の記念碑?正解はこちら。
「自由の炎」
「自由の女神」の(松明の)炎の正確なレプリカ。
フランス・アメリカの友情の印として全世界の募金者達によってフランスの人々に贈られた。「インターナショナル・ヘラルド・トリビューン」誌百周年を記念して。
パリ、1887-1987
シャンゼリゼで、道行く人に「ニューヨーク・ヘラルド・トリビューン!」と声をかけて新聞売りのアルバイトをしてたのは映画「勝手にしやがれ」のパトリシア(ジーン・セバーグ)ですねぇ。
ミッシェル「シャンを上る?下る?」
パトリシア「シャン?」
ミッシェル「あぁ、シャンゼリゼの事さ」
って関係ないけど。ちょっと思い出しただけです。
そしてもうひとつ、このアルマ広場には彫刻がありまして。
Gerard Choain(ジェラール・ショエンと読むのかな?)さんによる「ラ・セーヌ」です。セーヌ川を象徴する女性像ですね。
ショエンさんは他にもパリのペール・ラシェーズ墓地の「強制収容所に連行された人々のためのモニュメント」やコルマールの町の「ブリュア将軍の噴水」の「四つの大陸の寓意像」等の作品を残しておりますね。
ってか、アルマ橋の事を書くつもりだったんだがな。いつの間にか前置きの方がメインになってしまった。
誠に勝手ながら、続く。
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