最近、何を思ったか、おフランス人様達がマナー向上キャンペーンを始めた様です。
地下鉄のあちこちの駅にこんなポスターが貼られてます。
ナマケモノさんバージョン。
「混雑する時間にダラリとしてると、2~3人から文句が出るかも知れませんよ」
この「2~3人から」という不自然な言い回しは、メトロの路線番号に無理やりかけたからでしょうね。
ヤギさん(?)バージョン。
「チューインガムを屑籠に捨てれば、靴の裏にも付かない」
というか自分はちゃんと屑籠に捨ててるのに、誰かが路上に捨てたガムを踏んじゃうから腹が立つんですけどね。
ヤギさん(?)って、何か唾(?)とかをペッと吐く習性でもあるんだろうか。
ニワトリさんバージョン。
「86デシベルを超えたら、内緒話が内緒じゃなくなっちゃいますよ」
これはメトロじゃなくてバスの車内が舞台になってますね。86番線といえば、サン・ジェルマン・デ・プレからサン・モンデまで行く路線ですねぇ。86デシベルって、かなり大声の会話ですよね。
バッファローさんバージョン。
「5人も突き飛ばして乗り込んだって、そんなに早く出発できる訳じゃない」
パリのメトロでは、乗り込む時というよりも、乗ってからの方がこういう事が起こりますけどね。
めったに日本の様なすし詰めにはならないパリのメトロですが、やはりそれなりに混雑します。その車内を真っ直ぐこちらに進んで来る人がいる。向こうへ通り抜けたいのだろうと思い、体を捻って避けてあげると、そのわずかな空間に居座ってしまいます。こちらは追い出されてしまい、仕方無く、もう少し隙間がある方へ移動せざるを得なくなります。
日本で言う「手摺り」の感覚でしょうか、車内ど真ん中にポールがあるんですが、このポールに摑まっていると、①同じポールに摑まっている乗客の手がずれてきて人の手に触る ②人の目の前に腕を突き出してポールに摑まり、相手を段々押しやって追い出してしまう ③ポールに寄り掛かり、元々摑まっている人の手を押し潰す、等の事を、フランス人は自分では全然気づかずやってのけます。
カエルさんバージョン。
「改札機を飛び越えたりしてると、検札係に出くわしますよ」
薩摩守?古いな。
普通、「薩摩守」というと煙管を思い浮かべますが違います。煙管は一部とは言え金を払いますから。平安時代の薩摩守・平忠度の名をとってタダ乗り(無賃乗車)をそう呼びます。パリの地下鉄でもよく見かけます。改札機を飛び越えるのは金が無い訳ではなく、ゲーム感覚でバレない様に無賃乗車するのが面白いらしい、とは或る雑誌の分析。罰金も高いですから呉々も日本人旅行者の皆様は真似したりしません様。普通しないか。ねぇ。
しかし何だって今更?という気もしますねぇ。「犬の糞は飼い主が始末しましょう」というのが、キャンペーンを始めてから改善されるまで10年くらいかかってますからね。このメトロのキャンペーンも一体どれだけかかる事やら。
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