「上州名物、嬶ぁ天下と空っ風」
なんぞと申します。上州、現在の群馬は養蚕が盛んで、その主要な働き手が女性であり、産業・経済を支える女性の発言権が強かった事から、女性の権力が強い夫婦、つまりは「嬶ぁ天下」が多かったとか。
しかし上野国(群馬)は「上州」と略すのに、何で下野国(栃木)は「下州」じゃなくて「野州」なんだろう。
さて、おっさんの家内は「下野国」つまり栃木出身ですが。
「栃の木」と書いて栃木県。一般的にこの辺りは栃の木が多かったから「栃木」という名前になったんだ、と説明されてる様ですね。
ところが別の説に曰く、
昔、現在の栃木市に神社があった。神社の建物には「千木(ちぎ)」がついていた。「千木」とは神社の屋根に棒がクロスする様に飛び出している物で、屋根の両端に一対ずつあるのが普通だが、この神社の千木は十本(十対?)あった。「千木」が十個。十・千木、十千木、とお・ちぎ、とーちぎ、とちぎ、栃木…
成程、駄洒落だったんですか。
こういう地名の由来とかって結構面白いですよね。
フランスにもありまして、フランスのよくある名前というとデュポンさん、ルノーさん、マルタンさんなんかが有名ですが、もうひとつ、デュボワさんというのがあります。読んで字の如し、デュボワ(Dubois)を「Du Bois」と分けて書くと、英語にすれば「Of the Forest」「森の」という意味になりますね。嘗てフランスには広大な森が広がっていたんだそうで、森に関係する名字が多いんだとか。
で、何の話かというと栃の木の話です。
パリの並木で一番多いのはプラタナスだそうですが、マロニエもかなり多いです。今の季節、パリの街のあちこちに「栗みたいな」実が転がってます。「マロニエ」という位で「マロン」の実ができるのが「マロニエ」の木ですが、この「マロン」、実は栗ではないのですね。
日本語でもマロニエで通じてますが、日本語では「セイヨウトチノキ」、栃の木なんですね。マロニエのマロンはアクが強すぎて一般的に食用にはしません。家畜飼料なんかに使われてますね。日本に「栃餅」なんてのもありますが、日本の栃の実もかなりアク抜きしないと食べられません。
栗(フランス語でシャテーニュ)とはイガが全然違いますね。
以前フランスのサッカー代表チームが合宿する施設を見に行ったら、栗(本物の)の木が一杯あって、そこら中に栗が落ちてました。
あと、パリ郊外のムードンの森なんかにも栗の木が沢山ありますね。いつか家族で栗拾いに行ったなぁ。
話を戻しますが、マロニエの木が狂い咲きしてたんで面白いから撮って来ました。
勿論、春に咲く花とは比べ物になりませんけどね。でもどういう気象条件の下でこういう事がこるんでしょうか。不思議ですね。
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