先日メトロの広告でこんなのが出てました。
アカデミアという家庭教師(?)派遣会社の広告ですが、
「『私は日本に住んでいる。』
これを『中国語だ』と思うなら、アカデミアに連絡して下さい」
というものですね。
日本語の文章を見て「中国語だ」と思ったなら、それは確かに間違いですから、もうちょっと勉強しなきゃ、という意味でもありますけど、もうひとつ、フランス語の「C'est du chinois(中国語だ)」には「ちんぷんかんぷん・全然わからない」という意味もあります。いつかも書きましたが、英語の「It's Greek to me(ギリシャ語だ)」と同じですね。ですから、これは「この文章を見て全然わからない様ならアカデミアに連絡して下さい」という意味でもあるのですね。
アカデミアさんの広告の数学バージョンもどこかで見ましたが。
街や地下鉄の広告って結構面白いのが多いです。
他にもこんなのが。
l'Etudiant(学生)という名前のサイトの広告。
失業問題、就職難、日本もフランスも同じ、というかフランスは日本より深刻ですが。
で、そんな中、「若者には未来がある」なんてキャッチフレーズ。職を求める学生さん達を応援するサイトって感じでしょうか。
そして、宇宙服のヘルメットのなかでゲロまみれになっている宇宙飛行士さん。
「あなたが選ぼうとしているその仕事、本当にあなたに向いていますか?」
そりゃ、すぐ乗り物に酔って吐いちゃう様な人にはお勧めできない職業ですねぇ。
深刻なのもあります。
フランスで「ビズタージュ」と呼ばれる新入生いじめの行き過ぎが問題になりました。9月は新学期で「ビズタージュ」の季節です。よく、街の中で変な格好で変なことをさせられてる新入生を見かけます。その位ならかわいい物ですが、これが暴力や性的な物にまでエスカレートしちゃう事があるそうです。日本でも「いじめ」ってありますが、パリの電車の中吊り広告にもいじめ相談ホットラインの番号が出てました。
内容も深刻ならキャッチフレーズも深刻。「いじめ(暴力)、黙っていたら殺される」。
でもこの文句、早口言葉みたいでもありますね。言えますか?
「ヴィオロンス、スィ・テュ・トゥ・テ、エル・トゥ・テュ。」
今度は街の広告。
「Milk」というのは「お子さんのための、イマドキの両親のファッション雑誌」だそうです。
自分の子にどんなファッションを纏わせるかを、こういう雑誌で研究する親御さんも多いんでしょうかね。
ところで、日本で、一時期休刊してた様ですが「Egg」というギャル系ファッション雑誌がありますね。「Egg」読モ出身の方が芸能界やモデル界で活躍中ですね。
馳 星周さんの「虚の王」にはこの「Egg」のパロディと思われる「Milk」という雑誌が出て来ますが。作中、この「Milk」読モの女の子がなかなか強烈です。
まぁ、偶然の一致なんでしょうが、ひょっとして、この雑誌の名前、馳氏の小説からとったのかな、なんて考えたりします。
そういえば日本に「ヴァンサンカン(25歳)」という雑誌がありましたね。
フランスには「ヴァンタン(20歳)」というのがありました。
この日仏間の微妙な対象年齢のズレも「Egg」と「Milk」の関係性を思わせますなぁ。
だからどうだってんだ。いや、別に。
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