それともダンボと言おうか。ジョーカーやハーレクインがいたら怖いです。
バットマンの永遠の宿敵ジョーカーは別にサーカス団に居る訳じゃないですけど、なんかあの独特の服装やメイクはサーカスを思い起こさせますね。ハーレクインさんに至っては「まさに」って感じですけど。この狂気の犯罪者二人が「プリンちゃん」「カップケーキちゃん」なんて呼び合ってるのって…何だか…ま、でも、世の中ってそんなもんかも知れない。
で、画像は先日モン・サン・ミッシェルに行った時高速道路で見かけたサーカスの車列です。夏休みですしね。彼等も稼ぎ時なんじゃないかと。特にフランスはまだまだ日本みたいに娯楽が多様化してなくて、地方に行くと本当に見るからに退屈そうな町や村も多いですからね。子供達なんかもこういうサーカスが村に来るのを楽しみにしてたりします。
日々健康に平和に暮らせているにもかかわらず、その有難さに気づかず、退屈な毎日に嫌気がさしてウンザリしている様な人の所には「黒いサーカス」がやって来て…というのは「パタリロ!」のネタですが。これもまた何か元ネタがありそうですね。
でなくても昔は「サーカスに売り飛ばされちゃう」とか「サーカスの人に連れて行かれちゃうよ」というのが子供への脅し文句でしたねぇ。ピノキオとか。サーカスの人からしてみれば迷惑な「風評被害」だったでしょうね。
日本なら「角兵衛獅子」とか、見世物小屋で「親の因果が子に報い~」なんてのもありました。
「鉄腕アトム」は、死んだ息子トビオに似せたロボットを造った天馬博士が、いつまでも子供の姿のままの(当たり前だ)ロボットに嫌気がさして追い出してしまい、アトムはサーカスに拾われて出演していた所をお茶の水博士に見い出されるんでしたね。
サーカスといえば1928年にチャップリンが映画「サーカス」を撮ってます。
なんかこの映画、「寅さん」とか「トラック野郎」に通じる、「『ああ、やっぱりね』感」とでも言おうか、一抹の寂しさを感じさせる作品ですね。
ジョルジュ・スーラの「サーカスの客寄せ」(1887~1888、メトロポリタン美術館)
陽気なサーカスの威勢の良い客寄せを描いてる筈なんですが、トロンボーン男がなんだか物凄く胡散臭いです。(見たい方は画像ググって下さい)
同じくスーラの「サーカス」(1890~1891、オルセー美術館)
これは胡散臭くないですけど、走る馬、その上に立つ曲芸師を描いた作品にもかかわらず、スーラの点描って緻密すぎて、ほとんど動きが感じられませんよね。「シャユー踊り」(1890、クレラー・ミュラー美術館)なんかもそうですが。(同上)
ここでUP前にもう一度読み返す時BGMに「セルロイドの少女」なんかかけようかな、などと思うおっさんはやっぱり暗いんですねぇ。
「暗い森のサーカス」でも良いんですがね。こりゃ娘の影響か。
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