2011年8月12日金曜日

パリ環状道路から。

パリの街を取り巻く様にして環状道路が通ってます。

フランス語で「Peripherique」ペリフェリックといいます。意味は単純明快、「周辺」という事です。パリの「周辺」を走る道ですね。
序でに言えば、コンピューターの「周辺機器」の事もペリフェリックと呼びます。

で、このペリフェリックは、外周約35キロのパリの周りを走ってますが、パリの西側で、パリとブローニュの森の間を通ります。ブローニュは大きな森で自然が一杯です。
そして、このペリフェリック沿いの、ブローニュに続く土手に、こんなのがいましたよ。


茶色い兎は芝生の色に紛れて見づらいですが、こういう凸凹黒兵衛みたいなのは目立つからよくわかります。
ん?凸凹黒兵衛?ご存知ありませんか?田河水泡さんの漫画キャラですが。手塚治虫さんの漫画に、ヒゲオヤジこと判俊作やアセチレン・ランプ、スカンク草井やヒョウタンツギがあちこち顔を出しますが、黒兵衛も自分が主人公の漫画がありながら「のらくろ」にも時々顔を出したりしてます。まぁ「窓野雪夫さん」や「蛸の八ちゃん」なんかも「のらくろ」に友情出演したりしてますが。

しかし「少年倶楽部」が戦後も、しかも「少年クラブ」と改名してですが1962年まで存続してたとは驚きです。
「豹の眼」って「少年倶楽部」連載だったんですね。知らなかった。テレビでは見てましたけど。モリーこと黒田杜夫を演じたのは、祝十郎こと月光仮面や「隠密剣士」の秋草新太郎を演じた大瀬康一さんでしたねぇ…
小学校の頃、家を出る時間の少し前に、テレビで昔の古いヒーロー物をやってて、それを見てから学校に行きましたねぇ。他にも「仮面の忍者赤影」「忍者部隊月光」「快傑ハリマオ」とか。

それはさて置き。で、兎が見えたのをきっかけに、兎の話になったんですが、フランスの家庭料理に兎の全身にマスタードを塗ってオーブン焼き(勿論丸焼き)にするのがありますね。兎のソーセージなんかもあります。農家風の食事というと、この兎のソーセージが入ったスープと田舎風パンなんてのが真っ先に思い浮かびます。

なんて話をしてたら、日本の方が、「兎を食べるなんて残酷だ」と。

はぁ。牛や豚や鳥を食べるのは残酷ではないと?兎だけ特別?
増して兎を食べる文化圏に属してない人が言うならともかく、日本は間違い無く兎を食用にする文化圏ですからね。今でも兎を「一羽二羽」と数えるのもその名残ですし。

日本はまた犬を食べる文化圏にも属してますしね。久生十蘭の「無月物語」収録の「犬」なんぞ読むと分りますが。水島新司「ドカベン」(「通天閣高校」篇)にも、松田優作「探偵物語」(「脅迫者」)にもそんな話が出てきます。

ま、犬はともかく、兎は最近日本でもジビエ料理店なんかでも出てますね。
以前パリで、セルフサービスの学生食堂みたいな店でやはり兎料理があって、日本の方が「えー?これ兎?」なんて驚いてまして。日本の若い方が兎料理を見て驚くのには慣れっこですから、おっさんとしては「またか」という感じだったんですが、その方の言うのには
「日本では兎なんてジビエ料理の専門店で高いお金を払わないと食べられないのに、こんな普通の食堂に、しかもこんなに安く出てるんですか?」
成程。そっちに驚いたんでしたか。

こっちではよく、その辺の公園とかで野宿してるジプシーさん達が兎を捕まえて食べてます。「ジプシーがキャンプしたあとは兎が減る」なんて言われてますが。
そういえば上野辺りで鳩を捕まえて食べちゃったアラブ系の方がいましたねぇ。

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