いきなりこれです。マドレーヌ寺院。
正式名称は「Eglise sainte Marie-Madeleine」聖マリー・マドレーヌ教会。マリー・マドレーヌとは日本で言うマグダラのマリアさんの事ですね。フランスは結構マグダラのマリア信仰が強く残っている所です。
南フランスには、マグダラのマリアさんが晩年、修行して過ごしたという岩山がありますね。
しかし、今日はマドレーヌ寺院やマグダラのマリアさんの話ではありません。あれ?
で、何の話かというと、このマドレーヌ寺院の形を良く見て頂きたいんですが。高さ20メートルの「コリント式」の丸い柱が52本、この寺院を取り巻いてます。そして柱の上には三角屋根。アンリ・ルメールの「最後の審判」の彫刻があります。
序でに言うと、マドレーヌ寺院正面の扉の「十戒」のレリーフがトリケッティ作ですね(8/6の記事参照)。
この三角屋根と柱の構造を持つ、もうひとつの建物があります。国会の下院にあたる「Assemblee Nationale」国民議会です。この国民議会はセーヌ川の畔、コンコルド橋を渡った所にあり、コンコルド広場から見るとこんな感じ。
コンコルド広場から南を見るとこの国会が見えるんですが、反対側、北側の眺めはというと、
こうなってまして、右の海軍省、左のクリヨンホテルや自動車クラブに隠れてよく見えませんが、同じくマドレーヌの三角屋根と柱。
実はこの二つの建物は向かい合っていて、その間にコンコルド広場があります。コンコルドからどちらを見ても同じ形が見える様に、国会の建物にわざわざ三角屋根と柱を後から付け足したんですね。
フランス式庭園といえば、ヴェルサイユの庭園に代表される、木もきちんと刈り込んで形を揃え、それを対称形にデザイン・配置したものを言います。
これに対して自然のままに繁った様な木々を組み合わせてデザインして行くのがイギリス式庭園です。
庭園だけでなく、都市計画でも、フランス人の好みはやっぱり対称形だったんですね。
フランス人はピシッと揃ったのが好きな訳です。
でもやる事はかなりアバウトなんですけどねー。
国民性も自分勝手でバラバラなんですけどねー。
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