2011年5月8日日曜日

わざわざパリで中華を食べなくても…という方はスルーして下さい。

さて、昨日は中華に行きましたよ。パリ東駅の近くで昼食時になったらやっぱりここ。
と言っても Traiteur Asiatique という奴で、カウンターにこんな風に料理が並んでて、注文すると電子レンジで暖めて出て来るスタイル。日本にこういうのありますかね?少なくともおっさんは見た事ありませんが。まぁ、日本で言えば、弁当屋さんにテーブルを並べて、その場でも食べられる様にしたという感じでしょうか。持ち帰り(emporter=アンポルテ)もOK、席もあってそこで食べる事(sur place=シュル・プラス)もできる。旅行に来て、名物料理、地元の一般的な食事、珍しい食べ物、色々食べて、「でも何となく疲れて来ちゃった」と言うような方には心強いと思いますので、紹介しときます。「今日はもうフレンチなんか食べる気にならないな、中華の惣菜でも買ってホテルで食べよう」とか。因みに日本では「テイクアウト」ですが、これはアメリカ語で、フランスではイギリス語で「テイクアウェイ」という事が多いですね。
さて、おっさん愛用のこの「簡易中華(?)」のメニューですが。

Menu Midi 昼のセット(と言っても16時までOK)5ユーロ
揚げ春巻きx2、炒飯または白飯または焼きそば、料理一品

Menu Vapeur 蒸し物セットとでも訳すんでしょうか。点心セットですね。5ユーロ90セント
餃子または焼売8個、炒飯または白飯または焼きそば、デザート

Menu Complet フルセットとでも訳しましょうか。6ユーロ20セント
上記昼のメニュー+デザート

Menu Fruits de Mer 海の幸セット 7ユーロ60セント
海老サラダ、点心または揚げ春巻きx4、炒飯または白飯または焼きそば、魚または海老の料理一品、デザート

さてこれを安いと見るか、高いと見るか。ユーロの換算レートにもよりますが、フランスは一般的に外食は高いです。パリのカフェのランチセットなんか軽く15~20ユーロします。2000~2500円のランチセットって…?そんな中ではこれはかなり安い部類に入ります。そして数ある電子レンジ中華の中でもここは特に安い。おっさんが注文したのはやっぱり、その中でも一番安い「昼のセット」。揚げ春巻き、炒飯、シェフのチキン。
外国人の間では「日本は物価が高い」と言うのが定説になってます。高度成長の頃の日本のイメージをまだ引きずってると言おうか。まぁそりゃ日本だって高い食べ物屋さんはいくらでもありますけどね、その代わり安い店も一杯ある。天屋の天丼五百円、かつ屋のカツ丼五百円、吉野家牛丼380円、牛鍋丼なら280円、松屋牛めし320円、もっと安いのがよければ立ち食い蕎麦200円位からありますか?
パリにはこういう安い選択肢が無いんですよね。二百円というと1ユーロ70セント、パリのカフェでコーヒー一杯の値段ですもん。それもカウンターで立ち飲みの。(カウンターと席の価格が違うと言う話は「餡かけ 下膨れ」を御参照下さい。)五百円で4ユーロ30セント、ケバブのサンドイッチにやっと届くかどうかという金額ですね。
そんな訳で、こういった「電子レンジ中華」はパリ中あちこちにありますので、パリ旅行を計画中の方、どうですか?

で、この「新世紀」さんは、バイキングもやっとります。同じ店の中で電子レンジ部門とバイキング部門に分かれてる訳ですね。これまたリーズナブルな価格設定で、昼9ユーロ50セント、夜12ユーロ。



まぁ、バイキングの方は懐具合の関係上そうしょっちゅう利用する訳じゃありませんが。

序でに言うと、「バイキング」は和製英語で、日本以外では通じませんので念の為。この言葉の由来はリチャード・フライシャー監督、カーク・ダグラス主演の1957年の映画「バイキング」だそうで。9世紀、イングランドとバイキングの戦いを描いたこの映画の中の、バイキングさん達の、船の上で食べ放題・飲み放題の食事シーンからヒントを得て、日本で初めて「食べ放題・飲み放題」のビュッフェ形式を提供した帝国ホテルさんがそう命名したそうですね。(そういえば、特に英語圏の方はミルフィーユの事をナポレオンケーキと呼ぶ事がありますが、この「ナポレオン」という呼び方の起源も帝国ホテルさんだそうですが。)フランス語でビュッフェ・ア・ヴォロンテ、Buffet a Volonte、上の「新世紀」さんの写真の看板にもそう書いてあります。

パリで中華バイキング?でもまぁ日本の中華バイキングとの違いを研究してみるとか、どうでしょう。場所はパリ東駅のすぐ隣です。

新世紀 8,rue du 8 Mai 1945 75010 Paris

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