2011年5月15日日曜日

お土産には難しいかなぁ。でもチャレンジする方、どうでしょう。

「こち亀」のパリ旅行ネタで、
大原部長「両津、お土産は何を買ったんだ?」
両さん「別に大した物は…エッフェル塔最中と凱旋門饅頭位で」
なんてのがありました。流石に最中や饅頭は有りませんが、エッフェル塔パンならあります。
今回お邪魔したのは、ジャックマール・アンドレ美術館近く、オスマン大通りのパン屋さん、Au Pain Bien Cuit。

お昼時には行列ができてますねぇ。サンドイッチと飲み物、デザートのセットで8ユーロ。
これだけでも価値ありと見ましたが。買ったパンを店内で食べる為のスペースも有ります。ところで、この店の名前、Au Pain Bien Cuitですが、二つの意味がありまして、Bienは英語のWellに当たる、「良い」という意味、cuitとは焼く事ですね。従って、「Bien Cuit」とは「良く焼けた」という意味と、「良く焼いた」、つまりレア、ミディアム、ウエルダンの「ウエルダン」の意味も有るのですね。確かにこの店のパンはウエルダン。写真のサンドイッチのパンなんかも、パリパリというよりはバリバリです。
サンドイッチもさる事ながら、この店の名物はやっぱりこれ。エッフェル塔パン。
まぁ所謂「パン」なんですけどね。エッフェル塔型に焼き上げられたパン、一個七ユーロ。お土産にどうでしょうかね。但し、焼き上がるタイミングの問題がありますから、「焼き上がるまで三十分位待って頂けますか?」なんて事もあります。

焼き上がりを待つ間、他にどんなパンやお菓子があるのか、良く見てみるのもいいですね。
今回のデザートは「フラン・ナチュール」(プレーン・カスタードパイ)を選びましたが、他にもミルフィーユやフラン・アブリコ(アプリコット・カスタードパイ)など、色々ありますよ。

日によって違う様ですが、エッフェル塔の他にも、豚君とかロバ君とか、いろんな変わりパンがあります。
但しパリで買ったパン、日本に着いた頃には硬くなってしまうでしょうねぇ。帰国直前に買ったとしても、日本に着くのはどう考えたって24時間位経っちゃいますね。やっぱりお土産には難しいか。現地消費用ですかね。

ところで、フランスパンが日が経って固くなってしまった時、捨てるのもなぁ、と思ったら(この辺がおっさんですね。食べ物を無駄にする事にどうしても抵抗がある)、ラム酒ベースのシロップに浸けて、フルーツやクリームを添えると即席のサヴァラン風のお菓子になります。まぁヒマだったらやってみて下さい。因みにサヴァランに良く似たお菓子でババと言うのがありますが。九州方面の方々、ゴメンナサイ。

それはさて置き、この「即席サヴァラン」のシロップについて書いときましょうか。
基本的には水とラム酒3:1、これはモンサンミッシェルがあるノルマンディー地方の名産、カルバドス(林檎のブランデー)でも代用可です。お好みでオレンジやレモン汁、オレンジピール、レモンピール等(おろしがねですりおろして)、シロップ1リットルにつき砂糖300g(お好みで増減可)。沸騰させた湯に砂糖を良く溶かします。冷めたらラム酒かカルバドスやその他のお好み材料を加えます。そして硬くなってしまったパンをシロップに漬けてください。浸み込んだら「即席サヴァラン」の出来上がり。

別にエッフェル塔パンでなくても、御興味ある方は、残って硬くなってしまったパンで試してみては?

Au Pain Bien Cuit 111,Boulvard Haussmann 75008 Paris 日曜休み

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