最近、パリの街中でも随分キティちゃんを見かける様になりました。所謂オタクっぽい漫画は相当フランスにも入って来てますけど、こういうキャラクターでここまで(フランスに限らず)海外で浸透したのはキティちゃん位じゃないでしょうか。
で、そのキティちゃんですが、Hello Kittyを仏人が素直に読むと、Hは発音しないので、日本人にはどうしても「エロキチ」と聞こえます。
嘗てミッフィーちゃん(昔は「うさこちゃん」と言ってましたが)を輸入してたサンリオが、輸出に回った訳ですか。
日本のキャラクターの海外進出といえば、古くはアメリカで「鉄腕アトム」改め「アストロボーイ」が残酷、差別と問題になった事がありましたねぇ。ジャイガンダーなんてのもありました。(この辺、齢がばれますね。)アメリカに進出したボーボボ、元気でしょうか?パフィーはアニメキャラで人気でしたね。パワーレンジャー、登場人物の、ドラマの時と特撮の時の体格差が笑えました。
海外のキャラクターも、勿論新たに日本に入って来てますね。チェブラーシュカの密かなブームはもう何年前でしょうかね。以前、ロシアサッカー協会の人に、「ロシアサッカー協会のマスコットをチェブラーシュカにしてみたら?チェブがサッカーしてる図柄なんかどう?」と聞いてみたんですが、ロシア人さんから「何でチェブラーシュカなんて知ってるんだ?」と聞き返されました。日本でブームになってるなんて思いも寄らなかったんでしょうね。
フランスの子供の本コーナーで見かける「リサとガスパール」が日本であんなにブームになってるとは、割と最近まで知りませんでした。序でに言うと、フランス語では母音に挟まれた「S」の音は「Z」になりますから、「LISA」は「リザ」と発音します。
で、この「リサ」はパリのポンピドーセンターのパイプの中に住んでるという設定ですけど、これは作者のアン・グットマンが小学校の頃、授業でポンピドーセンターに行った時に受けたインパクトが記憶に残っていて、リサの住まいとして選んだんだそうですね。
ポンピドーセンターに限らずルーブル、オルセー、日本からみえた方々が、大行列も何のその、とにかく見学したい美術館。今もこういう美術館で、先生に引率された子供達をよく見かけます。日本の社会見学の感覚なんでしょうね。子供達は「ふうん…」と言う感じで何が凄いのか判っていない様子。羨ましい話ですねぇ。ここにある作品が何点かでも日本に来たら、美術館を何重にも取り巻く行列ができると言うのにね。
で、話を戻して、と。インターネットができてから、最新流行、最新情報とは行きませんけど、それでも日本の情報は随分入手し易くなりました。昔は日本がどうなってるのかを知るのが一苦労でしたね。日本から来た人が、飛行機の中で読んだ雑誌を「もう読んだから要らない」と言って置いて行ってくれたりすると、隅から隅まで読んだもんです。日本の新聞もこっちではえらく高くて、とても個人で定期購読なんかできませんしね。初期のインターネットの頃も、電話回線でしたから電話代は嵩むわ、その間電話もFAXも受けられないわで、物凄く不便でした。
以前耳にした、日本から来た人と、フランスに住んで何十年と言う人との会話。
「この近くにイタメシ屋ありませんか?」
在仏の日本人の方が、何を思ったか中華料理屋の説明を始めました。ん?と思っていたら、
「最近は日本ではイタメシって言うんですか?ウチの方では炒飯って言いますけど。」
一瞬意味が解りませんでしたが、炒飯。炒めた飯。イタメタメシ。イタメシ。あ、な~るほど。日本を離れて久しいとこういう勘違いも時々、ね。
おっさんもいつの日かそうなるんだろうか。
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