日本語に取り入れられている外国語の話を何回か書きましたから、今度はフランスに入って来た日本の物の話をしましょうか。
フランスの運転免許学校の教本。力学的エネルギーとスピードの関係を説明した部分です。1㌧の車は速度50㌔で10㌧、90㌔で32㌧の衝撃力です。(関係無いけどヘビー級格闘家のパンチは300㌔、キックは500㌔、相撲のぶつかりは1㌧以上の衝撃力だそうで。)体重70㌔の人が全体重をかけても70㌔ですが、助走して体当たりをすると700㌔の衝撃力になるそうです。
体当たりをかます時、「バンザイ!」とか叫んでますよ、この人。
昔、日本の駄菓子屋に煙草型チョコレートというのがありました。今でもあるんでしょうか?先日パリのお菓子屋さんで見た煙草型チョコ、残念ながら画像が無いんですが、「カミカゼ」というのと「アタック」というのがありました。勿論煙草の銘柄としては架空。日本人に対するフランス人の意識にはまだそういうのも結構残ってます。カミカゼは英語もそうですがフランス語でも通用してます。フランス語では「カミカズ」と発音します。
ハラキリなんてのも外国一般で通じるそうですが。
そういった、戦争の時代を通じて広まった日本語もあれば、「マンガ」みたいに最近有名になったのもありますねぇ。昔は「絵が描いてあるのは子供の本」というイメージが強かったですが、日本の、大人でも楽しめるストーリー性の強い漫画が入って来ると、これが「MANGA」として普及しました。(従って、その中にはエロ漫画も含まれます。そう言えば、バンジージャンプで有名なバヌアツ共和国には「エロマンガ島」という島がありますな。関係無いけど。)
今や世界で通じる日本語はManga、Otaku、Hentaiだそうですねぇ。ネットでOtakuやHentaiを検索すると、英語や仏語のサイトも結構ヒットしますし。
最近ではフランス人漫画家が日本風のストーリー漫画を描いていて、「マンフラ」とか「フランガ」と呼ばれてます。この看板を描いたのはどっちかな。日本のイラストのコピー?それともフランス人漫画家さんの作でしょうか。
パリにメイド喫茶ができた訳じゃありません。多分簡単な日本料理らしき物があって、日本漫画が置いてあるとか、イラストが展示されてるとか、その程度だと思います。いや、看板を見かけただけで、店には入ってないもんで。
昔は日本と言えばフジヤマ、ゲイシャ、そして桜の花でした。先日煙草屋でサクラという煙草を発見しました。海外輸出用の日本煙草の様ですね。それとも日本でも売ってるんでしょうか?
しかし今更「桜」?って気もしますが。
言葉もさる事ながら、日本発信のファッションも結構パリに入って来てますよ。
ノートルダム寺院の近くを散歩していたら、こんな店がありました。マンガキャラみたいなヒラヒラ服やロリータファッションの服が並ぶ店「ハラジュク」。パリの日本人旅行者の中にもマンガからそのまま抜け出して来た様なファッションの方がいますね。知り合いのマンガファンのフランス人男性は「あれ、マンガと同じだよね、日本にはああいう女の子がいっぱい居るのかな」と大喜びしてました。
ところで、この手のお店としては「Baby(長いので以下省略)」さんとか「Angelic Pretty」さんなんかのパリ店がありますが、どちらも海外店舗はパリとサンフランシスコですね。サンフランシスコもそういう方々のターゲットなんでしょうか。ロンドンやニューヨーク、ロサンジェルスでなくて、何故揃ってサンフランシスコ?何か秘密が隠されているんでしょうか。
日本語も、日本文化も、色々外国に出てってます。が、先日の「キャルシー」もそうですけど、外国人がローマ字表記の日本語を普通に読むと、どうもうまく通じない事があります。故・松田優作の遺作「ブラックレイン」の中でも、アメリカ人さん達はどうしても「佐藤」と言えずに「セイトー」と発音して、その度に健さんから「サトーだ」と直されるシーンがありましたが。
あるフランス人と喋っていたら、日本料理の話になりました。彼曰く「日本料理の中では、以前食べたトンピュラーがおいしかったなぁ」ん?トンピュラー?そりゃ一体どこの料理だ?
ローマ字で書けばTEMPURA、天麩羅でした。そういえば焼き物の手法の一つであるNERIAGE(練り上げ)をヌリアージュと読んだ人もいましたっけ。
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