2011年7月29日金曜日

ガラケー?ガラコン?

突然ですが。日本の携帯電話を俗に「ガラケー」と呼びますね。

ガラパゴス・ケータイ。閉ざされた島国で、独自の進化を遂げた独特の生物がいる島、ガラパゴスに引っ掛けて、日本という島国で独特の進化を遂げた携帯電話。

この「ガラケー」という言葉には「世界に例を見ない独自の進化」という肯定の意味と「世界基準から外れている」という否定の意味と、両方が込められているんでしょうね。iPhone日本進出以降の喧々諤々がそれを物語ってます。

ところで、日本には携帯電話以上に独特の進化を遂げた物がありますよ。
コンビニです。こんなもの、世界中どこを探しても無いんじゃないでしょうか。
24時間買い物ができるのは当たり前、夏はソフトクリーム、かき氷、冬は肉まん、おでん、公共料金の支払い、ネットショッピングの支払い、受け取り、銀行業務、郵便業務、宅配便、コピー、FAX、挙げて行ったらきりが無いですね。こんなものが、その辺を歩いただけで何分おきかにある国なんてどこにもありません。

とおっさんが言ったときに帰って来た反応:

1.「そうだな、日本すげぇ。感謝しようぜ。」
若い男性のグループでしたが。その通り。感謝すべき事です。

2.「それ(日本の様な状態)が当たり前だと思っていたので…」
まぁわかります。で、それが外国では当たり前でないとわかった時、1.と同じ意見になるのか、「何て不便な国なんだ」と怒るのかは人によって違う訳ですが。

3.「いや、それがあったんですよ!アメリカに行ったら、セブンイレブンがあったんです!」
まぁ…当たり前ですね。元々アメリカの会社です。この「セブンイレブン」の日本でのチェーン展開の権利を買い取ったのがイトーヨーカ堂ですね。アメリカ発祥だからこそ「セブンイレブン」なんですね。日本の「セブンイレブン」は24時間営業です。今は、アメリカなんかでも24時間営業の飲食店やデリカテッセンなんかも増えて来た様ですが、セブンイレブンが発足した当時では、「7時から11時まで開いている店」なんてのは画期的に便利な店だった訳で、だから「セブン・イレブン」。

で、それはさておき。パリで、コンビニとは行かないまでも、夜遅く、または日曜日(パリのスーパーは日曜お休みです。日曜日午前中だけ営業するけど、その代わり月曜休み、なんて所もありますが。)に活躍するのがEpicerie(食料品店)。こういう店は大抵アラブ系の方が経営していて、フランスのスーパーなんぞよりよっぽど勤勉です。大抵夜中1時頃まで開けてます。


夜、周りの店はみんな閉まってる中、ホッとする灯りですね。日本でも、スーパーとコンビニで値段を比較するとやっぱりコンビニの方が幾らか高いですけど、それはパリも同じ。アラブ屋さんはスーパーより若干高めですけど、おフランスのスーパーは8時か9時頃には閉まっちゃいますからね。それ以降はやっぱりアラブ屋さん。

で、最近やっと、フランス人も日本のコンビニの様な便利さを追求し始めたのか、新感覚の小型スーパーが続々できつつありますよ。


この手の店は何系統かありますけど、代表的な「MONOP'」さんです。MONOP'さんは大抵夜12時までやってまして、


店内に電子レンジなんかも置いてありまして、売り場でもレンジで温めるだけですぐ食べられる食品なんかも置いてあって(画像にあるのは「ハムのラビオリ・チーズソース」おっさんの本日の夕食ですが。)、


こんな感じのカウンターで、今買って、今温めたものをその場で食べられる様になってます。


かと思えば店内にパンの自動販売機が。パリでは自販機ってのはこういう店内に設置した物が主ですね。日本みたいに、人通りの少ない路上のあちこちに自販機が置いてあったら、たちまち泥棒のターゲットです。
最近は日本も結構物騒だとは聞きますが、まだまだ世界的に見て安全な国ですね。警官が銃を常時携帯せずに済むんですから。

で、話を戻すと、日本みたいな「コンビニエントさ」にはまだ程遠いですけど、段々とパリにもこういう店が出て来ましたし、自宅の最寄のスーパーが宅配便を預かっておいてくれるサービスなんかも少しずつではありますが、始まりつつあります。

さて、何年、何十年先かわかりませんが、いつかパリの街にも24時間営業のコンビニとファミレスがあちこちにできる時代が来るんでしょうかね?

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