「行け、ブルー!」とはサッカーのフランス・ナショナル・チームを応援する時の言葉ですね。サッカーのフランス代表のユニフォームは青いシャツ、白いパンツ、赤いストッキングでした。オフィシャル・サプライヤーがアディダスからナイキに代わって、ユニフォームも変わった様ですけど、これからは応援する時何て言うんでしょうか。
まぁともかく、「赤・白・青」はフランス人の大好きな色ですね。いたる所に顔を出します。
ユトリロの風景画の遠景に、人物が小さく出て来る時には、もう「頭・胴・足」のたった三つのタッチだけで表現されている事も多いのですが、この三つのタッチが時に「赤・白・青」になってる事もあります。
で、本日は街角の「赤・白・青」。
エール・フランス機の尾翼のペイントや、
フランスの政府専用機のペイントが、
「赤・白・青」なのは分かり易い所ですね。
因みにこの、フランスの「赤・白・青」の三色旗の事をフランス語で「トリコロール」と言いますが。これは単純に「三色」の意味で、別に赤白青である必要は無いのですね。何でも三色の物なら「トリコロール」と呼べるんですが、やっぱりフランス人にとっての「三色」はコレ、という事ですね。
因みに、昔々(二十数年前かな)、まだ今みたいに日本食屋さんが沢山無かった頃、リュクサンブール公園の近く、サンミッシェル大通りに日本食屋さんがありまして、そこに「トリコロ・リ」というメニューがありました。まぁ何の事は無い三色そぼろ丼で、肉そぼろ、炒り卵、ピーマン炒めの三色。フランス語で「米」は「リ」です。フランス語の、喉の奥でゴロゴロ鳴らす「R」の音ですから発音しにくいんですが、「トリコロール」(三色)の「リ」(米、ごはん)で「トリコロ・リ」。
それはさて置き。
メトロの駅でも、
RER(高速郊外鉄道)の列車も、
RERの駅のホームの壁は白、階段の壁は青、階段の手摺は赤。
夜景にも使われてますよ。パリの夜の街のライトアップは有名ですが、こんなのもあります。
白い石の噴水を赤と青でライトアップ。
そして、もうすぐ革命記念日のパレードですねぇ。日本で言う「巴里祭」。フランス語では「Quatorze Juillet」(キャトルズ・ジュイエ)、「7月14日」という意味です。「巴里祭」(フランス語に訳すなら「Fete de Paris(フェット・ド・パリ)」とでも訳すのかな)という祝日は無いのですね。これは日本だけの呼び名で、1933年のルネ・クレール監督の映画「7月14日」を日本に輸入した会社の人が、邦題としてつけたのがこの「巴里祭」という言葉の始まりだとか。それ以来、この祝日の事を日本でだけそう呼ぶ様になったんですね。
で、その7月14日のパレードの準備が進んでますよ。客席はまだ作りかけですけど、屋根のシートはやっぱり…
「赤・白・青」。
フランス人はやっぱりフランスの事が大好きなんですよね。当たり前の事なんですが、例えば日本で日の丸掲げて「愛国心」なんて事を言い出したら、「この人アブナイんじゃない?」なんて敬遠されそうです。そういう所、日本って国も外から見たら不思議な国です。
これでラベル「フランス文化」って…どうなんだろう?
まぁいいか。
Douce France, cher pays de mon enfance… je te garde dans mon coeur…
(優しいフランス、私が生まれ育った愛する国… お前はずっと私の心の中に…)
Charles Trenet(シャルル・トルネ)の1943年のシャンソンです。
http://www.youtube.com/watch?v=5qyZWkmC6vU
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