先日、またもパリの街をぶらぶらしてたらこんな店がありました。
「COMPTOIR DES ABBAYES」コントワール・デ・ザベイさんです。
その名の通り、修道院の物産の店ですね。COMPTOIR は英語にすればカウンターです。ABBAYE が修道院。DE は英語のOFに当たり、複数形ならDES になります。するとDESのSとABBAYESのAがくっついて発音され、アベイがザベイになる訳ですね。
まぁ、ここは画像で御覧頂きましょう。
間口は狭いですけど、奥行きがあって、中に入ると、
お菓子あり、
蜂蜜、ジャムあり、
パスタあり、
各種石鹸、アロマオイル等あり、
二階に上がる階段にも、
そして二階には食器や布製品。
地下にはカーヴもあります。
シャンペンの元祖、ドン・ペリニョンさんもベネディクト派の修道士さんでしたね。13世紀から伝わるベルギーのレフ・ビールも修道院ビールですし、修道院とお酒って切っても切れない関係ですねぇ。
そこで、やっぱりありましたよ。これ。
「シャルトリューズ」はフランス南東部、グルノーブルの近くにあるシャルトリューズ修道院のリキュールですね。シャルトリューズには「黄」と「緑」があって、黄は蜂蜜風味でまろやか、緑はハーブの香りが豊か。
しまった、「ベネディクテイン」があるかどうか見るのを忘れた。ベネディクティンはその名の通りベネディクト派修道院のリキュールで、ノルマンディー地方で造られてます。これまたハーブ系のリキュールで、シャルトリューズもベネディクティンも、不老長寿の秘薬とされてますね。
で、この「ベネディクティン」15cc、「シャルトリューズ黄」15cc、ノルマンディー地方の林檎酒「カルヴァドス」30cc、そしてアロマテイックビターズ1ダッシュを加えると…「ウィドウズ・キス」未亡人のキスという何やら怪しげなというか魅力的なというか、とにかくそう名づけられたカクテルが出来上がります。
カルヴァドスはバス・ノルマンディー地方を中心として造られている林檎の蒸留酒です。これだけでも香り豊かなのに更に薬草・ハーブ系のリキュールを二種類もプラス。アロマティックビターズも、樹皮、ハーブ、スパイス等をスピリッツに浸漬させて抽出したリキュールですから、これまた香り豊か。そしてスパイシーな香りと強い苦味のため、そのまま飲むよりもカクテルに少量使うことが多いお酒です。
ふーむ。香りで知られるお酒三種類の上に、更に香りづけに使うビターズ。そしてシャルトリューズ(黄)のまろやかさにビターの苦味。豊かな香り、まろやか、微かな苦味。これが未亡人のキスの味なんでしょうか。
さて、以前にも書きましたが「両刀使い」のおっさんとしては、こんな物にも目をつけましたよ。
フランス・ドイツ・スイス国境近くのReiningue(レナング)のAbbaye Notre Dame d'Oelenberg(ノートル・ダム・ドウレンベール修道院)のクッキー。
味はいたって素朴で、修道士さん達がクッキーを焼いてる姿なんかつい想像しちゃいます。お土産としてもかわいくて良いんじゃないかと。
そんな訳で、フランス旅行を計画中で、ちょっと変わったフランスのお土産を探してみたい方、覗いてみたら如何でしょう。
Comptoir des Abbayes
4,rue Flechier 75009 Paris
www.comptoir-des-abbayes.fr
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