2011年7月16日土曜日

パリのロンドン

最近、日本の方は時計をお持ちにならない事が多くなりました。

携帯を時計代わりにする様ですね。途中でバッテリーが切れてしまい、時間が判らなくなってしまった方も多いですが。
ホテルの部屋ではテレビが時計代わり。でも思わぬ落とし穴がありまして。何を言ってるかは解らないけど取りあえずフランスのテレビをつけておく、という方はまだしも、英語チャンネルの場合、画面に表示された時間がロンドン時間で、パリと一時間ずれている事がありますのでご注意を。
それでバスツアーの集合時間に遅刻して乗り遅れた方もいました。
バスツアー位ならまだしも、帰国日の飛行機だったら大変ですよ。

で、例えばフランスからイギリスへ行く時には、飛行機なら一時間のフライトで、時差を一時間戻すと、飛び立ったのと同じ時間にロンドンに着きます。
ユーロスターはパリ・ロンドン間を直行便なら2時間15分で結ぶ列車ですが、これも時差を計算すれば、2時間15分列車に乗ったのに、1時間15分後にロンドンに着きます。
逆にロンドンからパリに来ると1時間損する訳ですね。

以前、ウチの母がパリに来た時の事。序でにユーロスターでロンドン一泊小旅行に出ました。パリへの帰途、ロンドンのウォータールー駅(今はセント・パンクラス駅に変わりましたが。)の手荷物検査で引っ掛かりました。スキャナーのモニターに映ったスーツケースの透視画像を覗くと、う~ん、確かに。何だか判別できない四角い物が幾つも並び、その脇には電子部品らしき配線が。何の事はない、フォートナムメーソンの紅茶の缶が幾つかとビデオカメラだったんですが。でもまぁ爆弾にも見えない事も無い…かなぁ?

で、まぁイギリスとフランスはお隣同士ですし、古い付き合いでもありますし(仲が良いかどうかは別としても)、フランスで見かける英語は「イギリス語」だったりします。日本で見かける英語はどっちかというと「アメリカ語」ですね。

日本語の「一階」は米語の「ファーストフロアー」ですが、英語では「グラウンドフロアー」、フランス人に「ファーストフロアー」と言うと、日本で言う二階の事だと思われちゃいます。
軽食なんかの米語「テイクアウト」は英語で「テイクアウェイ」ですし、米語「エレベーター」は英語「リフト」ですね。

ロンドン名物赤い二階建てバスもパリで見かけたりもして。イギリスとフランスって仲が良いんだか悪いんだか。


でも、同じロンドンバスを持って来るのなら旧型にしてほしかった。まぁ、旧型はもうロンドンでも全部廃車になった様ですけど。旧型ロンドンタクシーは今でも時々パリで見かけますね。

パリの街で、こんなイギリス風パブも見かけたりします。


パリを歩いていると、ワンちゃん連れの方も多く、ご主人様がお茶する間、犬にも水の小皿を出してくれるカフェも結構ありますが、ここまでやる所はそう多くないですね。
オペラ大通りから横道に入った所のパブ「バッキンガム」の外壁にはお犬様専用のDog’sBarが付いてます。親切?英国風ジョーク?


もうひとつ。


フランス語に訳すとどうなるんでしょうか。解った様な解らない様な独特の言葉遣い。実在しないにも拘わらず妙に説得力のある言葉。「フィネガンズ・ウェイク」は、こんなに読みづらい(訳しづらい)のに各国の訳本が出てますねぇ。日本では柳瀬尚紀氏ですね。
フランス人も好きなんでしょうか。パリに幾つかあるイギリス風パブの一つ、その名もジェイムズ・ジョイス・パブ。こんな所にも熱烈なファンがいたんですかねぇ。

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