2011年6月1日水曜日

なんだか食べ歩きブログになりつつあるな。

薀蓄ブログだった筈なんだが。
という訳で本日は食べ物ネタ。

今までこのブログで紹介してきた食べ物を見ても判る様に、外食がやたらと高いパリの街で、安く済ませられる店を探すのもおっさんの楽しみの一つです。で、街のカフェのランチセット程度でも15~25ユーロ(ドリンク含まず)位は軽くかかってしまうパリで、おっさんは食事に滅多に二桁はかけません。

今回はちょっと頑張って二桁の店に来ましたよ。プランタンデパートのすぐ脇、その名も「セルフ」さんです。
思いっきりそのまんまの店名ですね。で、この立て看板がある中庭(?)への入り口を入って行くと、まるで一般の住宅の様な階段に剥げかけた「セルフ」「レストラン」の文字。
階段を上り、店に入るといきなりこんな感じで料理が並んでます。この、並んでる料理をそのまま取っても良いし、別に注文しても良いんですが。カウンターに直接マジックペンで書かれた料理の名前。実はこういう無造作なのが大好きなおっさんであります。
店内には電子レンジも備えてありますので、暖め直しも可。
で、今日のメニューは前菜に「田舎風ミートパテ(pate de campagne)」、メインは「ランプステーキ(rumsteck)」デザートに「フルーツサラダ(salade de fruits)」でした。まぁ、前菜無しでメインとデザートのみとか、逆に前菜とメインだけとか、メイン一品のみとかでもOKです。そうしたら一桁で済むでしょうね。
ところで、日本から来た人とパリのレストランに行って、メニューを説明する時、解ってる積りでもうっかりフランス語風に「ラムステーキ」と言ってしまう事があります。そう言うと「いや、羊はちょっと…」という反応が返って来たりします。失礼しました。「ラムステーキ」は牛のお尻の肉、日本で言う「ランプステーキ」になりますね。因みに羊はフランス語で「mouton ムトン」子羊は「agneau アニョー」です。

この内容で11ユーロ65セント。街の普通のカフェで同じ内容の食事をしたら、まぁこの倍かそれ近い値段でしょうね。味の方は、別に特筆する程おいしい訳じゃありません。ごく普通の味。いつか書いた「電子レンジ中華」のフレンチ版とでも言うかな。この値段でこの内容なら許容範囲でしょう。

で、写真に写ってる水差しには、ワインではなく本当に水が入っております。只の水道水。昔、タダの事をロハなんていいましたねぇ。足りなければ幾らでもどうぞ!という感じで、水道の所に水差しを持って行って自分で汲んで来てもOK。

普通、パリのレストランで只の水は「キャラフ・ドー(水差しの水)」と注文しますが、ここではもう、各テーブルに水差しがセットされてます。まぁ、地元の水に慣れていない旅行者の方には余りお勧めしませんが。店に備え付けのグラスに持参のミネラルウォーターをそ知らぬ顔して注いじゃえばいいかなと。

コーヒーもセルフで(今回は取りませんでしたけど)。
ところで、レストランで只の水は「キャラフ・ドー」と注文すれば通じる訳ですが、「シャトー・ロビネ」なんて言い方もあります。シャトーはワイン等の蔵、ロビネは蛇口の事。
日本でも昔は鉄管ビールなんて言いました。こんな言葉も最近は使わなくなりましたね。

シャトー・ロビネの2011年物(chateau robinet 2011=シャトー・ロビネ ドゥーミルオンズ)、なんて注文すれば、きっとボーイさんも笑ってくれる事でしょう。

「SELF」 5 rue du havre 75008 月~土 11:00~15:00

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