さて先日またもパリをうろついてたら、ちょうどサン・ルイ・ダンタン教会でミサをやってまして。まぁ、ここの教会は、資料によるとミサとか結構よく行うと書いてあるんですが、意外と、実際ミサに出くわすことはあんまり無い様な気がするんですけどね。
ここの祭壇画も凄いですよ。
教会そのものも凄いんですが、実はこの教会は高校の中にあるというか、繋がってるんですね。高校の方もまた凄い。ペール・スタークによりますと…
証券取引所を設計したブロンニアールは1780年、カプチン会の為に、庭園と菜園に囲まれた新しい修道院を建設した。外壁に囲まれた二つの建物は、左側は礼拝堂(現在はサン・ルイ・ダンタン教会)、右側は修道士が集う場所になっていた。1792年に国の資産として売却され、以降この修道院は印刷所、更に病院となり、1803年には国に買い戻され「ボナパルト高校」となるが、この高校は政治体制の移り変わりと共に、1815年ブルボン高校、1874年フォンターヌ高校、そして1883年にやっとコンドルセ高校となる。修道院は隣接する、ドーリア式の厳格で簡素な回廊にあって、これは現在高校の中庭となっており、正面の門から見る事ができる。19世紀のサン・ラザール駅やデパートの建設などの大発展を遂げたこの地区にあって、同校はテオドール・ド・バンヴィル、ジャン・ジャック・アンペール、アレクサンドル・デュマ(小)、エドモンとジュールのゴンクール兄弟、ナダール、ウージューヌ・スー、サディ・カルノー、マラルメ、ヴェルレーヌ、シュリー・プリュイドム、マルセル・プルースト、オスマン、モルニー公、アンリ・モニエなどを輩出した。
歴史の方はともかく、ここの出身者を見るだけでも凄いですねぇ。
バンヴィルさんは詩人、劇作家、評論家。アンペールさんは歴史家、作家、旅行家。小デュマは言わずと知れた。ゴンクール兄弟が設立したゴンクール賞はフランスの最も権威ある文学賞のひとつですね。ナダールさんは印象派にアトリエを提供した写真家。スーさんは作家、カルノーさんは政治家(大統領経験者)。マラルメ、ヴェルレーヌ、プリュイドムは詩人、プルーストもご存知の通り。ナポレオン三世の下、パリを大改造したオスマン男爵。政治家のモルニー公。劇作家、風刺画家、俳優のモニエ。
なんていう人達を輩出した名門校なんですねぇ。
しかし、毎回文句言って申し訳ないが、おっさんとしてはこの出身者リストに、ナビ派の中心人物ボナール、ヴイヤール、ドニの三人とか、ロートレックとか、やっぱり入れといて欲しかったんですけどね。
それはさておき。学校に部外者が立ち入るのはまずいかも知れませんが、教会のほうは開いてれば見学に入っても問題ありませんからね。ちょうどプランタンデパートの裏側辺りですから、買い物の序でに覗いて見たらどうでしょう。
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