さて、昨日の敷石(Pave)から今度はこっちのPaveへジャンプ。
おっさんが行く数少ない二桁の店。昔から有名な大衆食堂「シャルティエ」さんです。
1989年からは歴史的記念建造物に指定されております。指定された途端に高級レストランに変身しちゃう店も結構ある様ですが、ここはあくまでも大衆的。
通りから中庭へ、おっさんは間違っても混む時間帯には行きませんが、この中庭はおろか、表通りまで行列する人気店です。
通りから中庭への入り口にはメニューが貼り出してあって、印刷してある方は大きい画像で見られますので、フランス語のメニューの読み方に挑戦したい方、辞書を用意して画像をクリックして下さい。
で、店の中に入ると、なかなかどうして。大衆店には見えませんよ。1896年(明治29年)、フレデリックとカミーユのシャルティエ兄弟が始めたこの店は、元は「ル・ブイヨン」といったそうですが、今は「シャルティエ」で通ってますね。古き良き時代の内装がそのまま、といった感じです。当時としては流行の最先端というか、結構高級な店だったんじゃないか?という気もしないでもない。
でもテーブルの方は至ってシンプル。
料理もシンプル。本日は「Pave de rumsteak au poivre frites」ランプステーキ・ペッパーソース フライドポテト添え。またもやランプステーキですが。いや、別に尻フェチじゃありませんけど。ステーキというと大低平べったい肉の切り身を焼いた物を思い浮かべますけどね。こういう平べったくない、塊の様な肉のステーキを「Pave」と言います。昨日の記事の道路の敷石も、平べったい石を並べたのではなく、ほぼ立方体の石が埋め込んであるんですよ。
味もシンプル。分かり易いと言うか、昔ながらと言うか、伝統的と言うか。他にもエスカルゴ、シュークルート、タルタルステーキ、子羊肉、アンドゥイエット(腸詰)、鴨、等々、スタンダードなフレンチが楽しめます。
で、一番シンプルなのがお勘定。ボーイさんに「お勘定お願いします」(フランス語で「l'addition s'il vous plait=ラディッション スィルヴプレ」。覚えときましょう)と言うと、勘定書きを持って来るのではなく、テーブルナップに直接お勘定を書きます。注文する時も同じ様に直接書きますけどね。
左上、「Pave」と書いてあるのが注文書。真ん中に11.20(ステーキ)1.70(コーヒー)計12.90と書いてあるのが勘定書き。これまた分かり易い。
こういう楽しい店も今では少なくなりました。
降る雪や 明治は遠くなりにけり 中村草田男
雪の季節じゃありませんけどね。
Chartier 7 rue du faubourg Montmartre 11:30~22:00 無休
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