2011年6月5日日曜日

取りあえずフランス語講座…になってるかなぁ。

先日メトロに映画のポスターが出てまして。
モーリス・バルテルミー監督「LOW COST」。
所謂LCC、ローコスト・キャリアのお話なんでしょうが。


フランスでも伸びてますよ、筆頭は「イージージェット」。この会社は飛行機に限らず色んな業種で「イージー何とか」を展開してます。航空会社「イージージェット」はイギリスの会社ですが、親会社の「イージーグループ」はイギリス・モナコ・ジャージー(運動着のジャージの語源になった、イギリスとフランスの間にある島ですね。この島の漁師さんの作業着の生地が「ジャージ」です)にあるとなってますね。
日本でも段々出て来てますね。LCC。アジアには一杯あって、近場なら数千円から一万何千円だかで海外に行けちゃうという。でも実際乗った人の話によると、安定飛行に入った途端飲み物、食べ物の販売(それも市価の数倍の値段)、お土産物の販売、免税品の販売と、何だか飛んでる間中何か売りに来ててちっともゆっくりできなかったとか。まぁ、運賃の方はギリギリまで落として集客して、販売の方で利益を出そうって事なんでしょうね。
最近の飛行機の見本市なんかでは立ち席の飛行機が紹介されてるとか。安いにこした事は無いんでしょうが、さて、どうなんでしょう。

で、今日は飛行機の話ではなくて、「Aller Simple, Retour Complique」(アレ・サンプル、ルトゥール・コンプリケ)というキャッチコピーの為だけにこのポスターに登場してもらった訳です。日本風に言うなら「行きはよいよい帰りは怖い」って所でしょうか。

Allerは英語のGoに当たる、「行く」という意味ですね。simpleは英語とは読み方が違って「サンプル」です。普通Aller Simpleと言えば行きだけ、つまりは「片道」の意味になるんですね。フランス国内で鉄道旅行を計画している方は覚えとくと良いでしょう、Aller Simple=片道。実際LCCの料金表示は片道料金が書いてある事が多いですね。
ところが、後半の「ルトゥール・コンプリケ」とセットにすると別の読み方ができます。
「行きはシンプル(簡単)」。

Retourは英語のReturn、「戻る」という意味。映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズはフランス語では「Retour vers le Futur」、これを更に英語に直せば「Return toward the Future」という意味ですね。
従って「片道」Aller Simpleに対する「往復」はAller・Retourアレ・ルトゥールになります。(そのまんまですね、「行き・戻り」です)
Compliqueの方はといえば、英語のComplicated、ややこしい、厄介、面倒の意味です。

全体では「行きは簡単、帰りは厄介」という意味になりますね。行きはよいよい帰りは怖い。
なかなか面白い言葉の遊びだったんで紹介しようと思った、まぁ、それだけの事なんですが。

ところで、突然話が飛びますが、言葉遊びと言えば「回文」がありますね。上から読んでも下から読んでも…という、あれです。いや、TVコマーシャルじゃなくて。
弘兼憲史氏の回文塾は秀逸でしたね。あれは結構楽しみにして読んでました。

フランスにも回文ファンは居る様で、RERパリ郊外鉄道ポルト・マイヨー駅の壁画は「AMANA PLAN A CANAL PANAMA」、「アマナ、パナマ運河計画」なる回文。
やはり横文字で回文はきついですね。アマナって一体何だ?意味不明の言葉です。

「長き夜の遠の眠(ねぶ)りの皆目覚め 波乗り船の音の良き哉」

とは行かない様ですねぇ。

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