さて、昨日の続き、そう、ボブ・ディランが活躍する60年代からですね。
「The times they are a-changin’(邦題『時代は変わる』)」
この、かなり直接的なメッセージから、ディランは若者の代弁者の地位を確立して行きます。
(今の人にとっては「あ、この言葉『One Piece』で見た」って感じでしょうかね)
おっさんにとっては特に四番の歌詞。
「Come mothers and fathers throughout the land
and don’t criticize what you can’t understand」
「全国の父母の皆さん、理解できないならああだこうだ言うのはやめなさい」
とか、
「Please get out of the new one if you can’t lend your hand」
「手を貸す事さえできないのなら引っ込んでいてくれ」
とか。
自分が親の保護下にある時は「そーだそーだ引っ込んでろ」という意味で賛同してましたが、自分が親になって、子供達は当然、おっさんにはよく分からない、またはおっさんの目には奇異に映る事にも熱中し始めます。そういった物を、自分が理解できないからといって排除したり、増してバカにしたりする事だけはすまいと思いましたし、子供達が本当にやりたい事なら、自分には理解できない事であったとしても手を貸したいですよね。
で、その60年代。
ベトナム戦争、池田勇人内閣の所得倍増計画、高度成長、公害、ケネディ暗殺、東京オリンピック、新幹線、ウルトラマン、キング牧師やマルコムXの活躍と暗殺(二人共活躍は50年代からですが)、ブラック・パンサー結党、アポロ11号の月面着陸、三億円事件、ゴダール「気狂いピエロ」(「勝手にしやがれ」は59年でしたね)、ボブ・ディラン、ジョーン・バエズ、PP&M、そしてビートルズ。日本では岡林信康、加藤登紀子…
1970年代。
たけしの「コマネチ!」というギャグの元祖は湯原昌幸だったそうですね。「1970年のこんにちは」の大阪万博、都内に「ホコテン」が登場、ドルショック、オイルショック、仮面ライダー、プロ野球ON時代、ブルース・リー「燃えよドラゴン」。一連の赤軍派、連合赤軍事件、ペレも、ハイセイコーも、長嶋も大鵬も引退しました。エノケンさんが亡くなりました。拓郎、陽水、中島みゆき登場。古い習慣としては既に廃れてしまっていた「恵方巻」を、大阪の海苔店の経営者さんや海苔問屋共同組合さんが現代風にアレンジして復活させたのもこの頃ですね。
1980年代。
おっさんは大学受験でした。受験当日の朝、一応早めに起きてラジオを聴きながら最後の復習をやってたら、ホテルニュージャパンの火事のニュースをやってました。その翌日、日航機の事故があって「心身症」「逆噴射」が流行語になりましたね。レフ・ワレサの「連帯」、ミハイル・ゴルバチョフの「ペレストロイカ」。イラン・イラク戦争、スペースシャトル、ハレー彗星接近。昭和から平成へ。「ホワイトデー」の習慣が始まったのもこの頃ですか。おっさんパリに移住。
1990年代。
ネルソン・マンデラ、カール・ルイス。バブル経済の終わり、湾岸戦争。尾崎豊の突然の死。ヨーロッパ連合発足、ユーロ経済(まだ決済上だけのもので、ユーロの通貨そのものは流通していない)。オウム事件。ジャイアント馬場が亡くなり、猪木も現役引退。おっさんは結婚して、さらに父親となりましたよ。28歳の三月に結婚して29歳の一月に最初の子が生まれてますから…計算は合ってるな。
2000年代。
最大仕様で850席という巨大旅客機エアバスA380。ユーロ通貨流通開始。シャルル・ド・ゴール空港のコンコルド墜落事故、路線廃止。バラク・オバマ氏の黒人初の米大統領就任。河島英五、清志郎も死んじゃいました。
おっさんの息子は我が家で唯一の21世紀生まれであります。
そんな訳で、1900年から2000年まで。一通り見渡したんですが、ここでちょっと後戻り。
チュイルリー駅入り口 1901年 エクトル・ギマール
この駅の入り口は、チュイルリー公園の柵と一緒に取り付けられている、非常に珍しい例の一つである。エクトル・ギマールによって、この狭い立地に鑑みて、入り口を半周する囲いが造られた。実際、市の公園課はチュイルリー公園の地下に切符売り場のスペースを設ける事を拒否している。
植物や花にモティーフを取った鋳鉄で作られた手すりを、渦巻き模様(?)が装飾している。公園の柵に取り付けられたメトロの看板は、この特殊な状況に合わせて特別にデザインされた唯一の例である。駅へと狭い階段が続いているが、この駅には、向かい側のリヴォリ通りのアーケードを取り壊さずに済む様に、アーケードとは反対側の同じ歩道上に向かい合った二つの通路しか設けられていない。
この入り口の画像は以前UPしたんですけどね。その時はこの解説板に気づかなかったもんで。再録です。
ではこれにて。チュイルリー駅の巻でした。
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