2012年1月2日月曜日

ピタゴラ…違うって。

甘い物スイッチ入ってます。ヨーロッパ地区もまだ続きがあるんですけどちょっと中休み。

この時期パリに限らずフランスのパン屋さん、お菓子屋さんに必ずあるのがこれ。
ガレット・デ・ロワですね。


いつだったか、パリ在住の日本人女性とおっさん、そして日本から来た方と三人で話をしていて、ちょうど1月の事だったんで、ガレットの話題になりました。
で、パリ在住女性が日本の方に説明しようとして、
「新年に食べるお菓子で、『ガレット・デ・ロワ』といいまして…えーと、丸くてですね…え…あの…何て説明したら良いんだろう?」
と途中で止まっちゃいました。
おっさんが横から「アーモンド・パイですね」と助け舟を出した所、日本の方は
「アーモンド・パイ?へぇー!」
在パリ日本人女性は「アーモンド・パイ?」としばし考えてから、
「アーモンド・パイ…そう、それ!」納得するまでに何秒かかかってましたね。
「ガレット・デ・ロワ」そのものは知っていても、それが何であるかはあんまり考えた事はなかった様で。
まぁ、そういう事って結構ありますよね。

おっさんが5/5の記事(もう去年の事になっちゃいました)のような話をしたら、日本から見えた方が
「雛罌粟とポピーとアマポーラ、それに虞美人草が同じ花だったなんて!」
とか。

酒飲みの友人とその彼女(二人共日本人)とで話していて、
おっさん「酒だけだって結構カロリー高いのに、その上脂っこいつまみなんか食べるとカロリーオーバーだから、つまみは高蛋白低カロリーの枝豆なんかがいいよね」
友人の彼女「えー?枝豆って低カロリーなんですか?」
友人「そうだよ、だって枝豆の中身は大豆だもん」
彼女「え?枝豆って大豆なんですか?なんだ、ナッツみたいなものでカロリーが高いのかと思ってた。」
とか。

ガレット・デ・ロワも、このガレットの中にはフェーヴという陶器の人形が入っていて、フェーヴが入った部分を引き当てた人は王冠が貰えます。だからロワとは「国王、王様」の意味での「ロワ」だと思ってる人も多い様ですが、実はこれ、イエス様が生まれた時に星に導かれて救世主を拝みに来た東方の三博士の事なんですね。三博士の事をフランス語で「Rois Mages(ロワ・マージュ)」と言います。だから「Galette des Rois(ガレット・デ・ロワ)」の「ロワ」は複数形なんですね。


そういう訳で、本来このガレット・デ・ロワは1月6日の公現祭(イエス様がその神性を現した日、つまり東方三博士の礼拝の日)に食べるものであって、今みたいにクリスマスが終わった途端に町中にガレットが溢れ返るのはちょっとおかしい訳ですが。まぁ硬いこと言わんと。

硬いといえば、このガレットの中に入っているフェーヴはもともとは空豆だったそうですが、現在は陶器の人形です。思いっきりかじって歯を欠いたりしない様ご注意を。

で、独り暮らしのおっさんは一番小さいガレットを買った訳ですが、食べてみたら、あれ?フェーヴが入ってない?
そりゃそうか。一人飯、一人焼肉、一人カラオケ(だからカラオケは嫌いなんだってば)…
一人ガレットでフェーヴが当たっても嬉しくないか。てか虚しいだけか。
でもフェーヴの画像が無いのも寂しいので、今日は少し大きめのガレットを買いまして。


で、適当に切って適当に一切れ取って食べたら、入ってましたよ、フェーヴが。おっさん王様かい。
あとの部分は?いや、食べましたよ、ちゃんと。三人前。今日は晩飯抜きだな。

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