よく聞かれます。
パリの路上駐車のお話です。パリに住んでると縦列駐車は否応なく上手くなります。パリみたいな古い町は、地下駐車場を新設するのにも限界がありますから、やっぱり路上駐車になりますね。大通りは駐車禁止の所が多いですが、ちょっと脇に入った狭い道は大抵パーキングチケット制の駐車スペースになってまして、普通はこんな感じ。
なかには歩道を削って駐車スペースにしてしまい、歩行者が通れる部分が物凄く狭くなってる所とか、
凄いのになると、歩道の上に線で駐車スペースを描いただけ、なんてのもあります。
何にせよ、こういうパーキングチケット制駐車スペースをPAYANT(ペイヨン・「有料」の意)といいます。パーキングチケットさえ買っとけば駐車して良い訳ですが、駐車違反をとられても罰金はたかだか17ユーロだし、普通の駐車違反なら点数も引かれないし、真面目に毎回パーキングチケットを買うより、時々、運悪く駐禁を取られた時だけ罰金を払う方が安いし、別に買わなくていいや、なんていう考え方の人も結構いる様です。実際その位の頻度でしか取り締まってませんしね。
さて、ではパリの人々の華麗なる縦列駐車テクニックを御覧頂きましょうか。
うーん、凄いですねぇ。念の為申し上げておきますが、これは一台の車の前部と後部ですよ。
というか、これはやっぱり、ここにこの車が駐車した訳ではなく、停めておいた車の前の車と後ろの車が出て行って、その後に他の車が来て、ぎりぎりの所に停めて行ったんでしょうね。それでも、これは脱出できないか?というとそうでもありません。これなら普通に離脱できますね。
よく、映画なんかで前後の車にぶつけて、押して場所を広げて出し入れするシーンがありますけど、あれはよっぽどの時しかしないのでして、この画像の状況なら、出る時にぶつけはするでしょうが、押さなくても出られますね。
さて、こっちはというと、もう、停めてある車同士がくっついちゃってます。
日本でこんな事やったら大変でしょうねぇ。日本の方にとっては車は「財産」なんですよね。ヨーロッパ人やアメリカ人は、車を「足」としてしか見てない人も結構多いです。とは言っても、自分の車が目の前で押されてたらそりゃ怒りますけどね。
しかし、慢性的駐車場不足に悩むパリでの事、多少強引でも停めたもん勝ちという所でしょうかね。
0 件のコメント:
コメントを投稿