2011年3月23日水曜日

The answer, my friend, is blowing in the wind…

先日町を歩いてたらこんな物を見つけました。鳩さん達のアパルトマンです。
モンマルトルの丘のサクレクール寺院のまん前とは、またえらく高級なアパートですね。
日本の方は「高級アパート」と聞くと違和感を覚えるかも知れませんね。日本風に言えばアパートというと木造で築何十年、オンボロ、を連想する方が多いんじゃないでしょうか。
おっさんが日本で学生の頃に住んでたアパートは確かにオンボロで、窓の下にトラックが停まったらそのエンジンの振動で窓枠がガタガタ鳴り出す様な部屋とか、木の柱とモルタル壁の継ぎ目がずれてしまって、灯りを消したら隣の部屋の灯りが漏れて来る様な部屋とか…そんなんでしたが。
大体今時、例えば女の子を口説いて「僕のアパートに来ない?」などと言ったら「ゲ、この人アパートに住んでんの?」なんて引かれちゃうんじゃないでしょうかね。
フランス語でアパルトマン、英語でアパートメントハウスと呼ぶ物は、日本語ではマンション。英語やフランス語でマンションといえば豪邸の事ですが。

ま、それはともかく。パリ市が鳩の為に住宅まで用意するんですねぇ。確かにパリの街は鳩だらけ。地下鉄の空気口(?)は地下から暖かい空気が吹き出してますので、ホームレスさん達もよく寝てますが、暖かい所に集まるのはホームレスさんだけではない様ですね。
パリの街の中あちこちに、市からの情報を伝える表示板がありますが、冬の間なんかは「地下鉄○○駅は終電の後も暖房をつけたまま開放しておきますのでホームレスの方は御利用ください」なんていうメッセージが表示されてたりします。
だからって訳じゃないでしょうが、地下鉄でも鳩を見かける事もありまして、まぁ迷い込んじゃったんでしょうけど、こんな風にお行儀良く電車を待つみたいなポーズをされると、思わず「おや、どちらへ?」などと聞いてみたくなりますね。

「ヤ」の字から始まる自営業の方から、「地下鉄に鳩がおるんか、コラァ!」と絡まれるというのは文珍師匠の創作落語「おいしい生活」のマクラでしたねぇ。そういえば地下鉄はどうやって地下に入れるのか考えて眠れなくなっちゃったという人もいましたっけ。
ドイツでも見かけましたよ、やっぱり鳩の種類が違うっぽい。
かと思えばシャルル・ド・ゴール空港の待合室にまで居ましたよ。こんなに人の近くでも平気で歩いてますね。よっぽど人に馴れてるんでしょうか。
こちらはヴェニスのサンマルコ広場ですが、鳩の餌を売る屋台が出てました。
屋台と、その近くに群がる鳩を撮ろうと思ったら、ちょうど飛び立った鳩が入っちゃいました。人がカメラを構えてるまん前を無神経に横切る人って居ますけど、こういうハプニングなら歓迎ですね。ところで、この写真を見て、「ハトメ」(って古いな)という言葉の由来に変に納得したおっさんでした。

ハト派・タカ派なんて分け方もしますね。

ノアは洪水の後、放った鳩がオリーブの枝を咥えて帰って来たのを見て、水が引き始めた事を知りました。

煙草の「ピース」のパッケージデザインは鳩でしたね。

ボブ・ディランは「How meny seas must a white dove sail, before she sleeps in the sand?」と歌いました。

平和の象徴である鳩はこんなに身近に居るのにね。人間の世の中はなかなか平和になりませんねぇ。

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