2011年3月22日火曜日

さぁ、メシだ。

全部一度に食べる訳じゃありませんよ。昼食と夕食です。面倒臭いから2回分まとめて買って来ただけです。
いや、ちゃんと野菜もとってますって。おっさんの家の冷蔵庫は相変わらずシイナ状態です。
時々肉が食べたくなるとこういうのを買って来る訳です。
ケバブの方は最近日本でもすっかりお馴染みですね。アキバ辺りにもありますし。これはドネル・ケバブ、意味は単純に「回る焼肉」ということらしいですね。肉の塊が回りながら焼けてる、あれですね。読んで字の如し。ケバブはトルコでの言い方で、アラブやインドではカバブ、そう、あのシシカバブのカバブです。こちらは串焼きの肉ですね。シシカバブはインドのシーク教徒風の焼肉ですか。それともアラブ語のシーク(首長)の焼肉なんでしょうか。口から火を吐いたのは…古いなぁ。ザ・シーク。
フランスではサンドイッチ・グレック(ギリシャ風サンドイッチ)と呼ぶ事が多いですが、サンドイッチ・チュルク(トルコ風サンドイッチ)とも呼びます。同じ事なんですが。
ギリシャはトルコに支配されていた訳で、同じ料理が伝わっているんでしょうね。というか、トルコ料理がギリシャ料理に取り入れられたんでしょう。1820年にはギリシャ独立戦争が起こってます。この戦争にはロマン派の詩人バイロンが義勇兵として行ってますし、1822年に起こったキオス島の事件を同じロマン派のドラクロワが描いてます(「キオス島の虐殺」ルーブル美術館蔵)。ロマン派の芸術家というのは、中世の歴史ものなんかもありますけど、こういう所謂「時事ネタ」も多いですね。ロマン派の狼煙を上げたジェリコーの「メデューズ号の筏」(同じくルーブル)なんかその代表ですが。
ところで、この「メデューズ号の筏」を見ると、おっさんはいつも「ひぐらしのなく頃に」を連想するんですが。…長くなるからその辺はまた後日。

メルゲーズの方は、まだ日本ではケバブ程にはポピュラーではないのでは?
結構脂っこい、香辛料のきいた羊(牛肉もある様です)のソーセージですが。慣れないと好き嫌いがあるかも知れませんが、チョリソとか好きな方ならOKでしょう。いや、メルゲーズを焼いて醤油をたらすと、それだけで御飯何杯でもいけますって。アラブと和のコンビもなかなかいけます。
メルゲーズはマグレバンさん達のソーセージですね。マグレブとは日の沈む所、つまり西を意味するアラブ語で、北西アフリカ、特にモロッコ・チュニジア・アルジェリアをそう呼びますね。マグレブの人をマグレバンといいます。フランスにはマグレバンが多く、イベントの時なんかメルゲーズのサンドイッチ屋の屋台(?)だらけになります。先日サッカーの試合を見に行った時もちゃんと食べましたよ。お約束です。
マグレブの人はマグレバンです。パリの人は?パリジャン/パリジェンヌですね。マルセイユの人は?マルセイエ/マルセイエーズ。フランス国歌は「ラ・マルセイエーズ」。フランス革命の時にマルセイユから来た義勇兵達が歌っていたというので「マルセイユの」という形容詞をそのまま名詞化して曲のタイトルとした訳ですね。もともとのタイトルは「戦場の歌」だったそうですが。
この、パリ→パリジャン/パリジェンヌ、マルセイユ→マルセイエ/マルセイエーズというのを色々見て行くと面白いですね。中には「何で?」と思うようなのもあったりして。
まぁ、日本でも例えば箪笥は何て数える?弓は?神様は?ってやっていくとキリが無くなるのと似てなくもないですが…これも長くなりそうだな。

何で素直に食べ物の話を続けられないんでしょうね、この人は。

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