パリで発行されている在仏日本人向けミニコミ誌というのが幾つかあります。
有名なのはOVNI(オヴニー)、英語に直せばUFOですね。パリの未確認飛行物体という事でこの名前なんだとか。ニュースダイジェスト誌はフランスのみならずヨーロッパ中にありますね。他にも色々。
そんなミニコミ誌の一つが、以前「日本人紳士録」という「フランスで活動する日本人を紹介するコーナー」をやってまして(今はリニューアルされてなくなってしまいましたが)、その人を紹介する文章と共にインタビューも載っていて、御当人が幾つかの質問に答える訳です。
その質問の中に「フランスでどんな時自分が外国人だと感じるか」というのがありました。言葉が通じない時とか、カフェでお釣りを投げ返されて驚いた時とか(よくあります。お釣りを返す時、落とさないように店員さんが下から手を添えてくれる国なんて世界中探しても日本位のものじゃないでしょうか。で、投げ返したお釣りがカウンターから転げ落ちても、パリのカフェの店員さんは「失礼」でも「すみません」でもなく、「おっと!」で終わりです。)、色んな答えが載ってました。
で、自分ならどうかと考えた訳ですが。やはり日本とフランス、ものの見方、考え方が根本から違う部分もあって、20年以上住んでても馴染めない事もありますねぇ。
¥ 洟をかむ時
フランス人に限った話ではありませんが、欧米人はハンカチで洟をかみますよね。おっさんにはこれができません。洟をかむ時にはやっぱりティッシュを用いてしまうのでして、ハンカチで洟をかんで、その鼻水だか鼻糞だらけのハンカチを又ポケットに保管しておく事にはどうしても抵抗があります。で、ファーストフード店なんかで少し余計に紙ナプキンを貰っといたり…せこいなぁ。
¥ 煙草を吸う時
2007年からフランスでもパブリックスペースは禁煙になった訳ですが、路上での喫煙は禁止されない様です。フランスで路上で煙草を吸っていると結構な頻度で「煙草を一本くれないか」というのに出くわします。ひどい時は一本吸い終える間に二、三人から言われます。すみません、一本頂けませんか、というのはまだしも、道の向こうから見知らぬ人が「オイ、煙草!」そこまで持って来いってか?
¥ 手を洗う時
トイレに「手の洗い方」の解説が貼紙してあったのも驚きましたけど。洗った後のハンドドライヤーが結構曲者。日本程出来は良くない様で、とあるカフェのトイレ、手を洗った後、ハンドドライヤーに手をかざすと出て来る温風が異様に熱い!とても手をかざしていられず、ドライヤーから少し手を遠ざけるとセンサーの範囲が又異様に狭くてすぐ止まってしまいます。結局面倒臭くてハンカチで手を拭いたり。日本じゃ有り得ない。
¥ カメラ付き携帯を買った時
こちらの携帯にカメラの機能がついたのは…日本から10年位遅れてたんじゃないでしょうか。で、その初期の頃、だから相当昔の事ですけど、いまだに鮮明に覚えてます。
初めて買ったカメラ付き携帯から写真をPCに移そうとしたらその機能が無い!?説明書にも書いてない。日本で言う「はてな」「おしえて」的なサイトで調べたら「メールに添付して自分のメアド(それも当時はCメール)に送信して下さい」だと?何だそりゃ?
①買った店で聞いたら、「それはうちではわからない。カスタマーサービスに聞いてくれ」
②カスタマーサービスに電話したら「技術的な事はここではわからない。技術サポートに聞いてくれ」
③技術サポートでは「この機種のメーカーのカスタマーサービスの番号を教えるからそこに電話して」
④メーカーのカスタマーサービスに電話したら②と同じ事を言われ、
⑤技術サポートに電話。五軒目にしてやっと、メーカーのHPから専用ソフトをダウンロードする事が分かりました。それも当時は赤外線でえらい時間をかけて携帯からPCに移さなければなりませんでしたが。
ま、そんな戸惑いも、笑い話もありながら20年。それなりにフランス生活が気に入ってもいるから住んでる訳ですけどね。
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