今日は仕事でリヨン駅に行きまして、丁度良い感じに月がかかっていたので序でに写真など撮って参りました。ってか何かホラー映画にでも使えそうな感じでもありますが。
パリには中央駅「パリ駅」というのはありません。パリの周りから乗り入れて来る線路はパリの中心までは入らず、全部で6つある駅を行き先に応じて使い分けなければなりません。その一つ、リヨン駅です。
南フランス、リヨン、スイス等の玄関がこのリヨン駅ですね。
駅にある表示板に拠れば最初のリヨン駅は1847年に造られた事になってますが、他の資料を見ると1849年開業となってますね。公式に駅として発足したのが1849年で、その少し前から運行はしていたという事でしょうかね。
初めはパリとブルゴーニュ地方のトネールの町を結んでいた様です。
昔から、パリの南東セーヌ川沿いにはワイン市場がありましたから、ブルゴーニュのワインをパリに運んできたんでしょうか。
1855年には二代目の駅が造られます。古い駅は現在の駅よりもう少し西寄りに在った様です。二代目の駅は現在とほぼ同じ位置で、盛り土の上に在りました。この盛り土のおかげで、1910年の洪水の時にもリヨン駅はそれ程被害はなかったとか。
1900年の万博に向けて三代目の駅が造られまして、でも新駅の落成は1901年だそうです。流石フランス。1900年の万博といえばオルセー駅が造られた年ですね。それまでオステルリッツ駅を使っていた「オルレアン鉄道会社」が造った駅なので、オルセー駅、現在のオルセー美術館の壁面にはPARIS-ORLEANSの文字が刻まれてますね。
話をリヨン駅に戻しますが、この駅の一番の特徴は、やはり時計塔ですかね。案内板によると高さ67m、亜鉛のドームで覆われ、一辺8.5mの四角い塔の上には一辺10mの正方形の時計部分があります。
直径6.4m、140平方メートルの文字盤、亜鉛で書かれた高さ1mの数字、時計の針はアルミで、長針は4m、38kg、短針は26kg、2.8m。1929年までは250個のオイルランプで中から照らされていました。2005年からは電気照明に切り替わった、とありますが、その間はどうなっていたんでしょう。照明されてなかったんでしょうかね。そういえば昔はリヨン駅の時計の文字盤は今みたいに明るくなかった様な気もします。
オールド映画ファンの方は、リヨン駅といえば「終着駅」が思い浮かぶでしょうか。でも、あの映画には「パリ・リヨン駅行きの列車」は出て来ますけど、リヨン駅そのものは出て来ないんですよね、確か。映画そのものの舞台はローマのテルミニ駅だった筈ですし。
おっさんの世代にとっては、「ニキータ」でしょうか。強盗、警官殺しで30年の刑を喰らったニキータですが、殺し屋になって国の為に働くなら訓練期間の3年で出してやる、と国から持ちかけられ、殺し屋としての初仕事というか、卒業試験というかが、リヨン駅構内のレストラン「トラン・ブルー」で行われますよね。
レストランの料理の評判も宜しいですよ。トラン・ブルーオリジナル銘柄のワインなんかもありますし。内装もきれいで雰囲気がありますしね。
そんな訳で、こんな感じで、他の駅や、メトロの駅も含めて、ぼちぼちご紹介して行きたいと思ってます。とりあえず今回はここまで。
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