日本でなら「お酒は20歳になってから」なんでしょうが。
フランスにはお酒も煙草も何歳でなきゃ駄目という法律は無く、別に何歳でも飲んでも吸っても良いと聞きましたが、本当なんでしょうかねぇ。まぁ確かに、休み時間になると、高校の校門の前は「ちょっと一服」の生徒達で一杯です。日本と違って「歩き煙草・ポイ捨てが当たり前」の国ですから、その辺は吸殻だらけ。
お酒も、日本で言う所の「家飲み」は勿論、その辺の公園とか河原の土手とかで「外飲み」している高校生を見かけたりします。そんな高校生の、お酒の入った「宴会」を見ても誰も不思議には思わない様ですから、やっぱり年齢制限は無いんでしょうか。
一応、飲食店では18歳未満にはお酒を出してはいけない事になっているんだそうですが、そうは言っても見た目だけでは判断がつかない場合もあります。おっさんがビールやワインを注文しても誰も何も言いませんが、例えば日本からの卒業旅行の若い方なんか、フランス人の目からは、それこそ高校生以下に見える事も多いようです。それどころか、これはアメリカでの話ですが、ベテランの添乗員さんがお酒を注文したら、身分証明書の提示を求められたとか。
そんな訳で、飲食店には「アルコールの販売に際して身分証明書の提示を求めることがあります」などと書いてありますが、先日東駅の近くのカフェに入ったら、意味は同じなんですが、なかなかしゃれた文句の貼紙がありました。という事で、VOW!ネタが大好きなおっさんとしては、早速写真に収めた訳です。
①「ウェイターは別にお客様にご迷惑をおかけしたい訳ではありません。アルコールに関する法律で定められておりますので。」
まぁ、この辺は普通と言えば普通ですね。
②「もしも、30歳なのに身分証明書の提示を求められたとしたら、それは『お若く見えますね、とても30歳には見えませんよ』という褒め言葉としてお受け取り下さい。」
日本でこんな書き方をしたら「不真面目だ」とか言って怒られちゃいそうですね。
③「18歳未満のあなた、酔い痴れたいのなら恋をしなさい。」
良い台詞ですねぇ。お酒ではなく恋に酔いなさいと。
思わずここだけ写真を大きくしてしまいました。
以前、家内とおっさんと、フランス人男性と話していたら、そのフランス人さんが聞いて来ました。
「あなた(おっさん)は日本人だけどフランス語も上手だね。ところで奥さん、彼があなたに愛を語る時は日本語なの、フランス語なの?」
家内が答えて曰く、
「愛を語られた事なんか一度もありません」
(日本の古い男はシャイなんだよ、悪かったな)
フランス人さんが応じまして、
「そりゃそうだ。愛とは『語る』物ではなく、『する』ものだからね。
フランス語豆知識 : Parler d'amour : 愛を語る
Parlez moi d'amour~なんてシャンソンがありました。日本語タイトルは「聞かせてよ愛の言葉を」でしたね。
フランス語豆知識 : Faire amour : 英語で言う所の 「Make love」と同じ意味です。
つまりこのフランス人さんの切り返しは、Love とは speak するものではなく、make するものだと言う事ですね。
う~ん、流石おフランス流。こういう会話にしろ、「恋に酔いなさい」の貼紙にしろ、二人が初めて一夜を明かした記念の日には、初めての二人の朝にそうしたように、旦那が朝食の支度をして、まだベッドにいる奥さんに持っていってあげる、なんていう習慣の残る国、フランスだけの事はありますねぇ。
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