本日は「言葉」について。
外国語が日本語に取り入れられる時に意味や発音が変わってしまうのはよくある事ですが、時にはおかしな意味が生じる事もある訳ですね。フランスでミルフィーユと言っても通じません。フイユとフォイユの中間位の発音(難しいですが)で言ってください。ミル=千。フォイユ=箔(英語でフォイル、アルミフォイルのフォイル)、薄い生地を何度も重ねたお菓子ですね。因みにフランス語で「フィーユ」は女の子の事。パリのカフェ辺りで「ミルフィーユ シルブプレ(お願いします)」なんて言ったら…「女の子千人下さい!」って?
日本語が外国語化する時も事情は同じ。あるフランス人から日本で有名な「キャルシー」なる物について聞かれた事があります。何それ?死ぬ程働かされる?蛸部屋か?過労死の事でした。フランス人がKAROUSHIを素直に読むとそうなります。意味の勘違いはともかく。いや、ある意味合ってるか?日本で一般的に使われるヘボン式ローマ字と、フランス人のABCの読み方は結構違っていて、ローマ字式に書くとフランス人はとんでもない読み方をする事があります。日本人の目から見ると、フランス語は表記と発音が合ってないというか、日本の旧仮名遣いを連想させるものがありますね。何で「せう」と書いて「しょう」と読むのか?みたいな。
日仏の言葉の違いと言えば、文章を縦書きする時もそうです。
日本語や英語では本の背とか看板とか、文字を縦に書く時上から下へ書きます。フランス語では下から上に書きます。こんな感じ。だから下のような勘違いも起こる訳ですね。
パリの街で、上から読むと「YNOS」 イノス?何の会社だ?という看板を見かけました。ソニーでした。下から上へ。下から上へ。安西先生ですか。
残念ながら写真は撮らなかったんですが、嘗てあるレストランの前に、上から読むと「せまいゃしっらい」という看板が出ていた事がありました。流石に暫くしたら無くなっていましたが。
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