そう言えば14日に、サッカーの話は明日、と言っておきながら15日は更新せず、16日は結婚記念日の話になっちゃいましたね。数日遅れですが、一応サッカーの話に戻りましょうか。
サッカーの起源は色々言われてますが、とりあえずここでは9世紀イングランド説を採りたいと思います。てかこれが一番しっくり来ます。只の伝説だ、とも言われますけど、いや、単純に好きなんです、この話。
4世紀に、アジア系の騎馬民族、フン族に追われてガリア・ローマの地に逃げ込んで来たのがゲルマン民族で、これが所謂民族大移動ですね。この大移動の際に、動かずに北欧に残っていたのがノルマン=北の人=バイキングです。このバイキングが、8世紀から11世紀頃、ヨーロッパ各地に進出します。793年、日本が平安時代に入ろうとする頃、イギリス北東海岸、リンデスファーン島の修道院がバイキングの襲撃を受けました。北東海岸一帯を勢力範囲として固めたバイキングは、851年頃からイングランド進出を狙って動き出します。
この侵略は、やっと団結したイングランド諸国の抵抗によって押し返されるのですが、この頃の戦いで、敵の首を刎ねて城の門に蹴り込んだのがサッカーの起源という説ですね。
大体サッカーボールって人の頭位の大きさだし、「呪怨」ではサッカーボールがごろりと転がると人の頭になっているという演出もありましたね。
そういう訳でサッカー発祥の地はイングランド。日本サッカー協会はJFA,ジャパン・フットボール・アソシエーション、フランスサッカー連盟はFFF,フェデラシオン・フランセーズ・ド・フットボールです。ところが、イングランドサッカー協会の正式名称はThe F.A. フットボール協会です。他の国では国名が付くのに、イングランドだけは国名が付かない訳で、フットボール協会と言えばイングランドの事、という自己主張ですね。
日本への伝来は19世紀、1872年神戸説と1866年横浜説、そして1873年築地説がありますね。日本サッカー協会のホームページによればサッカーの日本伝来は1873年となってますから、築地説を採っているのでしょうね。
日本サッカー協会の前身となる大日本蹴球協会の設立は1921年。1931年には現在も使われている「八咫烏」の紋章が定められます。(勿論デザインは今のとは違いますけどね。三本足の烏のモチーフそのものは同じです。)
三本足の鳥を神の使いとする伝説は中国から朝鮮半島、日本にかけて分布してますね。日本では熊野神社に祀られてます。そして日本近代サッカーの父・中村覚之助に敬意を表し、その出身地である那智勝浦町にある熊野那智大社の八咫烏が蹴球協会の紋章にデザインされたのだとか。
日本サッカー協会のマスコット、カラッペとカララの着ぐるみにも、まるで尻尾の様に「三本目の足」がついてますね。(間違っても「真ん中の足」などという表現は致しますまい。)可愛いとも思いますけど、なんだか邪魔っけそうにも見えます。サッカー選手にもう一本足があったら最強だろうなとは思いますが。
ここで「名張の五つ」などと…連想した貴方は…ステキな人です。
古事記では神武東征の際に神武天皇を熊野から大和へと導いたのが八咫烏ですね。ところで日本書紀には「金鵄」が出てきますが。神武天皇と長髄彦の戦いの時、神武天皇の弓に金鵄がとまると、長髄彦軍は目が眩んで戦えなくなってしまったとありますね。まぁ、何れも神の使いである訳で、しばしばこの八咫烏と金鵄は同一視されたりします。
序でに言うと太平洋戦争中、日本は敵性語禁止で英語を使わなくなりました。この頃あった(今でもありますけど)煙草「ゴールデンバット」は戦中から戦後の一時期まで「金鵄」と改名しました。金の蝙蝠転じて金の鳶。なかなか上手いですね。
おっさんも日本にいた頃はゴールデンバットのお世話になりました。安かったもの。おっさんが大学生の頃、一箱50円でした。(後、70円、90円、110円と値上げ。今はいくらするんだろう?)
緑のパッケージもカッコ良かった。緑のバックに金色の蝙蝠。
金色の蝙蝠と来ればやっぱり…
「蝙蝠さん、蝙蝠さん…」
「うわっはっはっはっはっ…」
…キリが無いな。この辺で止めときます。なんだかどんどん深みにはまって行きそうで怖い。
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