昨日から今日にかけては爆睡してしまいました。更新する間もなく。
ところで、最近も日本からの旅行者の方が、「フランス人は誇り高いから英語がわかってもわざと話さない」って本当ですか?と聞いてきたんですが。いまだに言われているんですねぇ。
そんな事も無いですよ。英語ができる人は話してくれます。英語の質問にフランス語で答える人は、「質問の意味を理解できる程度に英語ができるが、答えを英語で説明する程には英語が出来ない」人です。
日本でも街で英語で声をかけられて道を聞かれるとか言う事はよくあります。何を聞きたいかはわかったけど、英語で何て説明すればいいの?という事もよくありますね。そんな時、日本の方の答えは一般的に「そーりーあいどんとすぴーくいんぐりっしゅ」ですが、フランス人は「英語で説明できないからフランス語で説明する」訳です。「英語が分かるのに使わない」と言われる訳ですね。
フランス人にとっても英語は外国語。得意な人も、苦手な人も様々。流暢に話せる人、何とか、の人、片言の人、さっぱりの人の割合としては日本もフランスも同じ位じゃないでしょうか。
以前シャルル・ド・ゴール空港で、たまたま日本行きとカナダ行きが同じカウンターでチェックインを受け付けてたんですが、「カナダ行きの人~、こちらのカウンターへどうぞ~」とカナダ行きの人だけを選んで受け付けている係員がいました。でも他のどのカウンターでも日本行きもカナダ行きも一緒くたに受け付けてるし、何だろう?と思ってたんですが。「あなたはカナダ専門の係員?」と聞いてみたら、「ん?日本行き?いいですよ、こちらへどうぞ」と。じゃあ何でカナダ行きの人ばかり選んで受け付けてたかというと、英語が出来ないからなのでした。カナダの人ならフランス語が分かるだろうという判断ですね。
また別の時、アメリカ人?イギリス人?とにかく英語圏の人が空港の売店の売り子さんとモメてました。「チーズ売り場はどこ?」帰って来た答えはフランス語。いや、だからチーズ売り場はどこなのか聞きたいだけなんだけど。今度もまくしたてるようなフランス語の答え。お客さんも売り子さんもだんだん喧嘩腰になってきて、英語と仏語で意味の通じてない言い争いを始めました。同僚の店員さんが出て来たり、店長らしき人が出てきたり、ひとしきり揉めて、お客さんはチーズの事なんかどこへやら、店長らしき人に店員の対応への苦情を英語で述べ、憤然とその場を去ろうとしたら、件の売り子さんが一言。
「ゆーますとすぴーくふれんち」
話せる唯一の英語が「あいどんとすぴーくいんぐりっしゅ」だというのはよくある話ですが…ゆーますとすぴーくふれんち…ねぇ。
しかもそれが国際空港に勤めてるって…
いやいや、ちゃんと英語の出来る人もいるんですよ。あるチェックインカウンターの係員さん。お客さんと英語で話しながらてきぱきと作業を進めてました。ところがビジネスクラスの荷物にビジネスの表示を付け忘れて、お客さんが「あ、ビジネスの表示を!」という間もなくスーツケースは行ってしまいました。そこで係員さんが一言、「Oh,Shit!」。いやぁ、なかなか優秀な係員さんじゃないですか。こんな事までちゃんと英語で言ってくれるとは。因みにフランス語なら「Merde!」(メルド!:くそっ!)というんですが。この係員さん、言っちゃったぁ~みたいな感じで恐縮しまくっててかなりカワイかったです。
0 件のコメント:
コメントを投稿