2011年4月28日木曜日

復活です。

復活祭ですし。いや、自分を神様と同列に置く程に自己インフレしてる訳じゃありません。
復活祭は過ぎちゃいましたけどね。また出張で更新できなかったので、今日から復活すると。それだけの意味です。

さて25日は復活祭の祝日でしたね。以前、「復活祭」と言ったら、日本の方が、「復活祭って何ですか?」と聞いてきまして。「十字架にかかって亡くなり、人間としての生涯を終えたイエス様が神として復活した事を祝うキリスト教の行事です。といってもクリスマスが元は冬至のお祝いだった様に、復活祭も元は春を祝うお祭りだったんでしょうね。(詳しくは3月4日「主無しとて春な忘れそ」をご参照ください)キリスト教以前の春祭りの風習が、ヨーロッパのキリスト教化に伴って復活祭として取り入れられたんでしょう。」と答えましたが、「ふ~ん…?」てな反応。「オランダのヤコブ・ロッゲフェーンが1722年の復活祭の日に発見したので、復活祭の島という意味の名前がついたのがモアイで有名なイースター島ですね」と言ったら、「あ、何だ、イースターの事か」と。ふむ。ちょっと待って。それじゃ、あなたは今まで「イースター」って何のお祭りだと思ってた訳?

まぁ良いんですけどね。で、それはさて置き。
イエス様の復活、これが三位一体の教義と共にキリスト教の中核をなす思想ですね。ところで復活するのはイエス様の専売特許では無い様で、聖書にはヨナの魚の話が出て来ますね。大きな魚に飲み込まれたヨナが、魚のお腹から出て来て助かった話。これはキリスト復活の前触れとされ、また絵画や彫刻では魚その物も復活の象徴として描かれる事があるんだとか。そういえばイスラム圏の「邪視」除けの「ファトゥマの手」にも魚が描かれてたり、魚その物が魔除けになる事もあるそうですが。やっぱりキリスト教とイスラム教、結構共通点も多いですね。

さて、もう一つ、復活した話です。パリ北部、モンマルトルの丘の北西側、サン・ジャン通りにあるサン・ミッシェル・ド・バティニョル教会に金色の大天使像が復活しました。資料を見ると、この教会には、モンサンミッシェルの教会の天辺にあるのと同じ大天使像があると書かれてるのに、見に行ってみたら無かったんですね、これが。で、おかしいなと思ってたら、ある日突然、復活してました。グーグルのストリートビューにも出てませんから、恐らく何年かかけて修復でもしてたんでしょうかね。しかしグーグルがパリの街を撮影したのなんてかなり前でしょうから、大天使像は本当に長い間雲隠れしてた事になります。
(ところで、またまた脱線しますけど、グーグルマップといえば、「沖縄にバットマンの基地がある」って知ってました?いや、勿論バットマンじゃなくて米軍の施設なんですが。ヒマな方はグーグルマップで沖縄・嘉手納基地を航空写真で見てみてください。)
大天使の部分を拡大するとこんな感じ。
モンサンミッシェルとは、「モン」(山)「サン」(聖)「ミッシェル」(ミカエル)の意味で、「聖ミカエルの山」、「大天使ミカエルの山」ですから、当然大天使ミカエルを祀っている訳ですね。サン・ミッシェル・ド・バティニョル教会も、そういう訳で大天使ミカエルを祀った教会です。バティニョル地区の大天使ミカエル教会とでも訳しましょうか。で、モンサンミッシェルの金色の大天使像は、色んなサイトやブログに写真が出てますから、興味のある方は探してみてください。

序でに言えば、オルセー美術館にも大天使像がありますね。こちらは金色じゃなくてブロンズです。で、資料によるとこれはモンサンミッシェルの大天使とは少し違う、所謂ヴァリアント(バリエーション)との事。でも、いくら見ても違いがわからないんですが、どうしましょう。オルセー美術館内は撮影禁止なので、写真は撮って来られませんでした。でも、時々旅行記のブログなんかに写真が載ってる事もありますが…

さて、そんな訳で、今後フランス旅行計画があり、特にモンサンミッシェルにおいでの予定の方は、サン・ミッシェル・ド・バティニョル教会とオルセー美術館を要チェックです。
本当はもっと大天使をツッコミたかったんですが、明日に続く、という事で。

で、今回も、潜在意識が「妻の誕生日」について書く事を拒否したわけじゃないからね。
数日遅れではあるが、Joyeuse anniversaire.

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