これ、何に出て来た台詞でしたっけかね。ゲーム?漫画?
「そんな装備で大丈夫か?」
「大丈夫だ、問題無い」
と並んで有名な台詞じゃないかと思うんですが。
ジャムと言えば、普通の人はあのパンに塗るジャムを思い浮かべますけど、ジャムという言葉には色々な意味がありますねぇ。詰め込む、押し込む、塞ぐ、満たす、妨害する、群がる、押し合う、窮地…他にも色々と。
だから果物を砂糖で煮込んで凝縮した物が「ジャム」だし、車が詰まっちゃって動かないのがトラフィック・ジャム、交通渋滞な訳ですが。
ここで言うジャム、ジャミングとは作動不良の事ですね。特にオートマチックの銃に多いのでこのタイトルの台詞となるんですね。リボルバーにもジャミングが無い訳じゃありませんが、リボルバーのジャミングは何か別の原因があって、その結果ジャミングが起こるので、どっちかと言うとこれは「作動不良」と言うより「故障」に近いですよね。
オートマチックの銃のジャミングと言えば発射後の薬莢の排出がうまく行かず引っ掛ってしまう「排莢不良」、次弾がうまく装填されず、スライドが開いたままになってしまう「装填不良」がありますね。
こうなると次の弾が撃てなくなってしまうので、銃撃戦の中では命取りです。まぁスライドを引いて強制的に薬莢を排出して済む程度ならまだしも、最悪は分解整備しなければならないケースなんかもあるそうですからね。
で、ご想像つくでしょうが、今回の話は銃とは何の関係もありません。
フランスの自動販売機は信用しちゃ駄目ですよ、と言うお話。
日本のとはやっぱり大分違いますね。お金の入れ方からして既に分からない人も居たりして。
1番の丸い所にコインを入れて、レバーを上に押し上げるとコインが機械の中に落ちて行くんですね。
そして2番の番号ボタンを押すと。
商品ごとに番号がついてますからね。ご希望の商品の番号を押して下さい。
で、その番号の商品がウィ~ンと押し出されて、右下の取り出し口の所に出て来るんですが。
先日メトロの駅で見かけた自販機のジャミング、作動不良ですね。
これだけ見てもちょっと分かり辛いかな、拡大してみましょう。
バドワ(代表的なガス入りミネラルウォーター)のボトルが見事に「ジャムって」ます。
こんな風に商品が出て来ない場合、日本ならその販売機が置いてある店やホテル、駅の人に問い合わせれば何とかしてくれますが、フランスではそうは行きません。
「あ、うちは販売機置いてるだけだから。販売機のトラブルは販売機の会社に直接電話して。販売機に電話番号書いてあるから。」
で終わりです。面倒臭いし、このミネラルウォーター一本を取り戻す為だけに時間と電話代かけるのも馬鹿らしいし…結局こうやって諦める事になります。この写真のバドワが引っ掛っちゃった人も悔しかったでしょうねぇ。
おっさんを含めパリ在住の日本人の、フランスの自販機に対する警戒心は並々ならぬものがあります。
もしもフランス旅行中、相棒がこんな自動販売機のトラブルに遭遇した時には言ってやりましょう。
「ジャムったか。だからフランスの自販機は止めとけと言ったのに。」
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